電話業務の効率化におすすめのボイスボット10選|選び方・活用事例・費用相場も解説
更新日 2025年12月26日
「電話対応の負担を減らしたい」「人手不足でも対応品質を落としたくない」 こうした課題を背景に、ボイスボットの導入を検討する企業が増えています。一方で、「どのボイスボットを選べばよいのか分からない」「料金や機能の違いが複雑で比較しづらい」と感じている担当者も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ボイスボットの基本的な仕組みやできることを押さえたうえで、電話業務の効率化におすすめのボイスボットをご紹介します。失敗しにくいボイスボットの選び方、導入にかかる料金・費用相場、実際の活用シーンと導入事例も解説するので、自社にあったボイスボット選定の参考にしてください。
ここからは、おすすめのボイスボットを厳選してご紹介していきます。サービス概要や特徴、主な機能を紹介しているので、ぜひ比較検討の参考にしてください。
commubo
株式会社ソフトフロントジャパン
出典:commubo https://commubo.com/
commuboは、電話での「人と話している感覚」に重きを置いた対話型ボイスボットです。単純な音声ガイダンスではなく、利用者の発話を聞き取りながら会話を進める設計が特徴で、話し言葉や言い直し、途中で話 を遮るような発話にも配慮した対話が可能です。問い合わせ一次対応や用件ヒアリングなど、従来は人が対応していた電話業務を自然な形で自動化できます。
実運用では、コールセンターや代表電話の一次受付に利用されるケースが多く、用件を整理したうえでオペレーターに引き継ぐことで、対応時間の短縮や業務負荷の平準化に貢献します。機械的なIVRでは対応しきれない「会話が前提の電話業務」を自動化したい企業に向いたボイスボットです。
主な機能
- SMS送信機能
- チューニング機能
- シナリオ設定
- 会話内容をテキスト化
AIコンシェルジュ
株式会社 TACT
出典:AIコンシェルジュ https://www.tactinc.jp/service/ai
AIコンシェルジュは、代表電話や問い合わせ窓口などでの一次対応を自動化するボイスボットです。営業時間案内や簡単な問い合わせ対応といった定型業務を音声で処 理できるため、人が電話に出る回数そのものを減らすことができます。
利用者の発話内容をもとに、あらかじめ設計したシナリオに沿って対話を進める仕組みとなっており、24時間365日の対応体制を構築しやすい点が特徴です。すべての電話を高度に対話させるというより、「人が出なくても成立する電話業務」を確実に切り出したい企業に向いたボイスボットといえるでしょう。
主な機能
- SMS送信機能
- チューニング機能
- 会話内容をテキスト化
- オペレーターへの転送(有人対応)
MOBI VOICEは、電話対応の一次受付を効率化することに特化したボイスボットです。既存の電話番号を活用した運用がしやすく、電話環境を大きく変更せずに導入できる点が特徴です。
定型的な問い合わせ対応や受付業務を自動化することで、電話の取りこぼし防止やオペレーターの業務負担軽減につながります。シンプルな音声ガイダンスから、発話内容をもとにした対話型の応答まで対応できるため、代表電話の一次対応や問い合わせ振り分 け用途で使いやすいボイスボットです。
主な機能
- SMS送信機能
- チューニング機能
- シナリオ設定
- 会話内容をテキスト化
LINE WORKS AiCall
LINE WORKS株式会社
出典:LINE WORKS AiCall https://line-works.com/ai-product/aicall?utm_source=chatgpt.com
LINE WORKS AiCallは、電話対応の中でも「ヒアリング業務の自動化」に強みを持つボイスボットです。電話での本人確認や要件確認をAIが行い、その内容をもとに次の対応へつなげる設計となっており、問い合わせの一次受付を効率化できます。
特に、内容によってはSMSを通じてWeb手続きへ誘導する運用が可能なため、オペレーターが対応しなくても完結する問い合わせを増やせる点が評価されています。コールセンターやカスタマーサポートでの利用を想定しており、待ち時間の削減や入電集中時の負荷分散を目的とした導入に適しています。電話対応の入口を整理し、有人対応を最適化したい企業に向いたボイスボットです。
AI電話サービス
NTTドコモビジネス株式会社
出典:AI電話サービス
AI電話サービスは、ドコモのAI技術基盤を活用した高性能な電話応対ソリューションです。長年の研究開発に基づく高精度な音声認識技術と、Amazon Connectを組み合わせた柔軟なシステム構築が特徴です。
ドコモの携帯電 話網でも利用される安定した通信基盤を利用し、シナリオ作成から運用まで一貫したサポートを提供します。夜間・休日の受付代行、高齢者への自動安否確認、予約受付などが可能。大企業から自治体まで幅広い用途に対応でき、セキュリティと信頼性を重視する組織に最適なサービスです。
主な機能
- SMS送信機能
- チューニング機能
- オペレーターへの転送(有人対応)
PKSHA VoiceAgent
株式会社PKSHA Technology
出典:PKSHA VoiceAgent https://aisaas.pkshatech.com/voicebot/
PKSHA VoiceAgentは、自然言語処理を活用した対話型ボイスボットで、電話での問い合わせ対応をより柔軟に自動化できる点が特徴です。話し言葉や曖昧な表現にも対応しやすく、利用者の発話意図をくみ取りながら会話を進められるため、定型的な問い合わせだけでなく、ある程度幅のある質問にも対応できます。
実際の運用では、問い合わせ一次対応や用件ヒアリングをAIが担い、判断や説明が必要なケースのみをオペレーターにつなぐ形で活用されることが多く見ら れます。人とAIの役割分担を前提とし、対応品質を維持しながら業務効率を高めたい企業に適したボイスボットです。
主な機能
- SMS送信機能
- 自動応答機能
- チューニング機能
- シナリオ設定
ekubot VoiceLITE
株式会社ベルシステム24
出典:ekubot VoiceLITE https://ekubot.bell24.co.jp/ekubot-voicelite
ekubot VoiceLITEは、低価格かつスピーディに導入できるボイスボットです。コンタクトセンター運営の知見を活かした標準テンプレートが用意されており、専門知識がなくてもすぐに利用を開始できるのが特徴です。
月額利用料のみのシンプルな料金体系で、初期費用を抑えた導入が可能。資料請求の受付、キャンペーンの 応募受付、簡単なFAQ対応などができます。複雑なシステム連携よりも、まずは手軽に電話の一次対応を自動化したい、スモールスタートでAIを試したいという企業に適したサービスです。
Terry
Hmcomm株式会社
出典:Terry https://terry.hmcom.co.jp/
Terryは、コールセンター運営の効率化に特化したAIボイスボットサービスです。顧客との会話内容をリアルタイムでテキスト化し、必要に応じて有人オペレーターへスムーズに引き継ぐ「ハイブリッド対応」が得意です。
Terryの特徴は、直感的なダッシュボードによる可視化機能で、入電状況や対話完了率などを分析し、継続的な改善サイクルを回しやすい点にあります。あふれ呼対策や営業時間外の自動受付はもちろん、アウトバウンドによる予約確認も可能。有人対応とAI対応を最適に組み合わせたいセンター運営者に支持されています。
AI Messenger Voicebot
株式会社AI Shift
出典:AI Messenger Voicebot https://www.ai-messenger.jp/voicebot/
AI Worker VoiceAgentは、コールセンター業務の完全自動化を実現するAI音声エージェントです。特徴は「どうされましたか?」というオープンな問いかけから始まる、人間らしい自然な対話です。従来のルールベース(シナリオ型)のボイスボットとは異なり、ユーザー主導の会話でも文脈を正確に理解し、用件の特定から解決までをスムーズに行います。
日程調整、名前や型番のヒアリングなど、特定のタスクに特化した「特化型AIエージェント」を搭載しており、予約受付や注文内容の変更、FAQ対応などを基幹システムと連携して無人で完結させることが可能です。また、電話対応だけでなく、その後の事務処理まで含めた業務全体の自動化を推進できる点も大きな強みです。
主な機能
- SMS送信機能
- 自動応答機能
- 自動振り分け機能
- チューニング機能
COTOHA Voice DX
NTTドコモビジネス株式会社
出典:COTOHA Voice DX https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-vdxb.html
COTOHA Voice DXは、高機能な対話型AIサービスです。NTTグループの技術を結集した高い日本語解析能力を持ち、方言や口語体の認識にも優れているのが特徴です。非定型な会話にも柔軟に対応できるため、複雑な問い合わせ対応やカウンセリングに近い対話も実現可能。
予約受付や注文業務だけでなく、高齢者の見守り支援やメンタルヘルスチェックなど、高度なコミュニケーションが求められるシーンでも活用できます。高レベルの対話品質とセキュリティを求めるエンタープライズ企業にもおすすめです。
Cognigy
TDSE株式会社
出典:Cognigy https://cognigy.tdse.jp/
Cognigyは、電話チャネルを含む対話型AIを構築できるプラットフォーム型のボイスボットです。完成された「電話自動応答ツール」というより、業務要件に合わせてボイスボットを設計・拡張していくことを前提と したサービスで、複雑な対話フローや業務ロジックを組み込みやすい点が特徴です。
問い合わせ内容に応じた細かな分岐や、複数システムと連携した高度な音声対応を実現できるため、大規模なコールセンターや業務フローが複雑な組織での導入事例が多く見られます。既製品のボイスボットでは要件を満たせない企業が、自社業務に最適化した電話対応を構築したい場合に向いたボイスボットです。
IVRy
株式会社IVRy
出典:IVRy https://ivry.jp/
AI電話代行サービスは、最短5分でアカウント登録から稼働まで完了できる導入のハードルの低さが特徴です。AIによる高品質な音声読み上げ機能を標準搭載しており、管理画面でテキストを入力するだけで、誰でも簡単にオリジナルの応答メッセージや分岐フローを作成・修正できます。
電話の一次受け対応の自動化はもちろん、プッシュ番号による担当者への転送、自動応答中のSMS送信によるWeb予約への誘導、受電通知のLINE/Slack連携などが可能です。さらに、ChatGPTを活用した対話型AI機能により、顧客の曖昧な発話を認識して適切な案内を行うなど、従来のボタン操作のみに頼らない高度なボイスボット運用も実現できるため、店舗から大企業まで幅広い業種の電話業務DXを強力にサポートします。
主な機能
- ISMS
- 導入支援・運用支援あり
- 導入支援・運用支援あり
- 自動応答機能
CTC-AICON
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
出典:CTC-AICON https://www.ctc-g.co.jp/solutions/ctc_aicon/voicebot/
CTC-AICONは、企業向けの電話対応自動化を目的としたボイスボットで、既存のコールセンター基盤や業務システムとの連携を前提とした設計が特徴です。単体で完結するボイスボットというより、業務全体の一部として電話対応を最適化する役割を担います。
問い合わせ一次受付や用件ヒアリングをAIが行い、その情報を後続の業務フローへ引き継ぐことで、オペレーターの対応効率を高めます。大規模環境や業務要件が厳しい企業で、安定運用を前提に電話対応を自動化したい場合に適したボイスボットです。
SyncLect IVR
株式会社ヘッドウォータース
出典:SyncLect IVR https://www.headwaters.co.jp/service/ai/ivr.html
SyncLect IVRは、音声自動応答(IVR)を中心とした電話対応自動化サービスで、ボイスボットの中でも「導線整理」に強みを持ちます。従来のようなプッシュボタン操作だけでなく、音声認識による用件の振り分けや自動回答に対応しています。
特徴は、独自のAIモジュールを組み合わせることで、特定の業界や業務に特化した学習・チューニングが可能な点です。電話の一次受け対応、担当者への転送自動化 、FAQの自動回答などが可能。オペレーターへの転送数を削減し、電話対応コストの最適化を図りたい企業に向けた実践的なツールです。
ボイスボットとは、音声認識とAIを活用し、人の代わりに電話対応を行う自動応答システムを指します。従来の「IVR(自動音声応答システム)」と異なり、決まった番号入力だけでなく、利用者の「話し言葉」を理解して応答できる点が特徴です。問い合わせ対応や予約受付など、定型化しやすい業務を自動化する目的で、多くの企業が導入を進めています。
営業時間外の問い合わせ一次対応や、よくある質問への自動回答にボイスボットを活用し、人が対応すべき案件だけを振り分けることも可能です。人的リソースが最適化され、全体の対応品質を維持しやすくなる点も評価されています。「電話対応をAIで支援・代替する仕組み」としてボイスボットを活用する企業は、今後も増えていくでしょう。

ボイスボットは、定型的な電話業務を中心に幅広い対応が可能です。音声認識技術(人の声をテキストに変換する技術)と自然言語処理(言葉の意味を理解する技術)の精度が向高いので、主に問い合わせ対応の自動化で活用されています。単純なキーワード反応ではなく、文脈をある程度理解した受け答えができる点が魅力です。
ボイスボットで実現できる主なこと
- よくある質問への自動応答(営業時間、料金、手続き方法など)
- 予約・受付対応(来店予約、資料請求、折り返し依頼)
- 問い合わせ内容の振り分け(担当部署や有人オペレーターへの転送)
- 営業時間外の一次受付やメッセージ取得
例えば、代表電話にかかってくる問い合わせをボイスボットが一次対応し、緊急性の高い内容だけを人に引き継ぐ運用も可能です。電話の取りこぼしを防ぎつつ、対応効率を高められます。ボイスボットは万能ではありませんが、「人が対応 しなくても成立する業務」を任せることで、全体の業務設計を見直すきっかけになるでしょう。

ボイスボットを導入するメリットは、電話対応にかかるコストと負担を同時に削減できる点です。人による電話対応は、時間・人件費・教育コストがかかります。一方で、ボイスボットは一度設定すれば、24時間365日、一定品質で対応を続けられるため、業務の安定化につながります。
ボイスボット導入で得られる主なメリット
- オペレーターの業務負荷軽減
- 対応漏れや待ち時間の削減
- 営業時間外・繁忙時間帯の対応強化
- 問い合わせ内容のデータ化・可視化
例えば、問い合わせ件数が多い企業では、ボイスボット導入後にオペレーターが「クレーム対応や個別判断が必要な案件」に集中できるようになった事例もあります。結果として、顧客満足度が向上したケースも少なくありません。
電話業務のすべてをボイスボットに置き換える必要はありません。まずは一部業務からボイスボットを取り入れ、人とAIの役割分担を最適化することが重要です。その視点で導入を検討すると、失敗しにくくなるでしょう。

電話対応を自動化する手段として、「ボイスボット」と並んでよく比較されるのが「IVR(自動音声応答システム)」です。どちらも人が電話に出なくても一定の対応ができる点は共通していますが、仕組みと得意領域には明確な違いがあります。導入後に「思っていたのと違った」とならないためにも、違いを理解しておくことが重要です。
ボイスボットは、利用者の発話内容を音声認識し、会話として処理できる仕組みです。「予約を変更したい」「昨日の件について確認したい」といった話し言葉を理解しながら対話を進められる点が大きな特徴です。用件ヒアリングや内容の整理をAIが行い、必要に応じて有人対応へ引き継ぐといった柔軟な運用が可能になります。
IVRは、「◯◯の方は1番を押してください」といった番号入力を前提とした分岐型の音声案内です。プッシュ操作を活用して、あらかじめ決められたシナリオに沿って進むため、用件別の振り分けや営業時間案内など、選択肢が明確な電話対応に向いています。一方で、利用者が何をしたいのかを自由な言葉で話すことはできず、想定外の用件には対応しづらいという側面があります。
電話業務を自動化|おすすめのIVR(音声自動応答システム)比較17選|AI最強ナビ
比較項目 | ボイスボット | IVR(自動音声応答) |
|---|
基本的な仕組み | 利用者の発話内容を音声認識し、会話として処理する | 音声ガイダンスに従い、番号入力で分岐する |
操作方法 | 話しかけるだけで進行 | プッシュ操作(1番・2番など)が必要 |
話し言葉への対応 | 可能(言い直し・曖昧表現にも対応しやすい) | 不可(想定外の操作には対応しにくい) |
用件ヒアリング | 会話形式で柔軟に可能 | あらかじめ決めた選択肢のみ |
有人対応への引き継ぎ | 会話内容を引き継いでスムーズに可能 | 転送のみ(内容共有は限定的) |
導入・運用の難易度 | やや高い(設計・チューニングが重要) | 低い(シナリオ固定で運用しやすい) |
向いている用途 | 問い合わせ一次対応、予約受付、内容整理 | 用件振り分け、営業時間案内 |
導入コスト感 | IVRより高めになりやすい | 比較的低コスト |
電話対応の入口を整理したいだけであればIVRでも十分なケースがありますが、問い合わせ対応そのものを減らしたい、顧客に説明させる負担を減らしたいといった場合には、ボイスボットの方が効果を発揮しやすいでしょう。自社の電話業務が「案内中心」なのか「会話中心」なのかを見極めたうえで、適切な仕組みを選ぶことが大切です。
ここからは、ボイスボットを選ぶときに注目すべき機能や比較ポイントをわかりやすくお伝えします。導入後に「思ったように動かない」「コストだけかかった」とならないためにも、事前に重点を置くべきポイントを整理しておきましょう。
「自然に対話できる機能」があれば、途中で話を遮っても自然に対応できる

ボイスボットの賢さを見極めるうえで重要なのが、音声認識の精度と会話制御の自然さです。電話では相手が途中で話を被せたり、「えっと」「少し確認したいのですが」といった話し言葉を多用します。こうした状況に弱いと、ボットが一方的に話し続けて会話が噛み合わず、利用者にストレス を与えてしまいがちです。
ボイスボットを選ぶ際は、「自然に対話できる機能」が豊富なサービスを選びましょう。ボットが話している途中でも相手の声を認識し、発話を止めて会話を切り替えることができます。また、人同士の会話のように相槌や訂正することも可能です。
例えば、予約受付の電話で、ボットが「ご希望の日時をお聞かせください」と話している最中に、利用者が「すみません、明日じゃなくて来週の…」と割り込んだとします。割り込みに強いボットなら、発話を止めて内容を受け取り、「来週のご希望ですね。曜日はいつがよろしいですか」のように自然に会話をつなげられます。
自然に対話できる機能例
- バージイン(割り込み)機能:ボットの発話中に話しかけても反応できるか
- フィラー除去機能:「えーっと」「あの」などの不要語を無視できるか
- 言い直し対応:「13時、あ、やっぱり15時で」のような訂正を理解できるか
- 曖昧表現への耐性:一文で話し切らなくても意図をくみ取れるか
導入前のデモでは、あえて「途中で遮る」「言い直す」「早口で言う」など意地悪なテストをするのがおすすめです。このようなテストに対しても、人間の会話に近い受け答えができれば、違和感なく代表電話や問い合わせ窓口の対応を自動化できます。
「CRM連携」できると、顧客情報を参照して予約受付からシステム入力まで自動化できる

ボイスボットを活用して業務効率を上げたいなら、CRM連携は外せません。CRM(顧客管理システム)とつなげることで、ボイスボットを単なる「電話番」ではなく、「受付〜入力までを担う業務アシスタント」として活用できます。特に電話対応とバックオフィス処理が分断されている企業ほど、効果が出やすいでしょう。
例えば、会員制サービスの問い合わせで着信があった際、電話番号から顧客情報を引き当てて、「○○様、いつもご利用ありがとうございます」と呼びかけられると本人確認がスムーズです。さらに、「前回と同じ内容で予約したい」という要望に対し、履歴を参照して確認項目を減らせれば、通話時間も短くなります。
CRM連携で実現しやすい運用例
- 本人確認の自動化:着信番号→顧客検索→名前呼びかけ、必要に応じて追加確認
- リアルタイム参照:過去の申込み内容・予約履歴を見ながら案内を出し分け
- 自動書き込み:聞き取った予約内容や変更点をそのままDBへ登録
- 対応チケットの発行:対応が必要な場合、担当部署のタスクとして自動起票
CRM連携したボイスボットの活用例としては、予約電話の終盤で「承りました。来週火曜15時、○○コースで登録します」と復唱し、その内容がCRMに自動反映されているイメージです。担当者が後から入力する運用で起きていた、混雑時に入力が溜まったり、聞き間違いが起きたりする課題を解決できます。
導入時は、自社に導入中・導入予定のCRMへどの項目まで書き込めるか、連携方式(APIやコネクタ)を含めて仕様確認すると失敗しにくいでしょう。
「ノーコード編集」機能があれば、急な案内変更もエンジニア不要で即時反映できる

ボイスボット運用は、導入して終わりではありません。会話ログを見ながら改善を重ねるほど成果が出やすいため、現場主導でPDCAを回すにはノーコード編集機能が重要です。ノーコードとは、プログラミング不要で管理画面からシナリオや文言を修正できる仕組みを指します。
例えば、急な臨時休業が決まった日に「本日は臨時休業です。営業再開は○月○日です」と案内を差し替えたい場面も多いでしょう。ノーコードなら担当者が管理画面で文章を更新し、数分で反映できることがほとんどです。ベンダー依頼が必要だと、反映までのタイムラグで誤案内が起こり、クレームにつながる可能性もあります 。
ノーコード編集によって解決できること
- 案内修正の即時反映:営業時間・休業日、混雑状況、キャンペーン案内の差し替え
- コスト削減:「文言の微修正」「分岐の追加」など軽微な変更の外注費を抑制
- PDCAの高速化:ログ分析で見つけた改善点をそのまま当日中に反映
例として、「営業時間を聞かれたときに長い説明をして途中で切られている」ことがログで分かった場合、回答を短くして「詳細はSMSで送ります」に変える、といった改善がすぐ行えます。どのサービスにするか迷った場合は、管理画面が直感的か、テスト環境で試せるか、公開までの手順が短いかを確認し、現場手動で扱いやすいサービスを選びましょう。
「会話ログ引き継ぎ」機能があれば、AIで解決できない用件もスムーズにオペレーターへ交代できる

ボイスボットは、会話ログ引き継ぎ機能があるサービスを選ぶのがおすすめです。ボイスボットは万能ではないため、複雑な問い合わせやクレーム対応では、有人窓口への転送(エスカレーション)が必要になります。AIで解決できないときに、「人へスムーズにつなげる設計になっているか」が重要です。
例えば、利用者が「請求金額が違う」と問い合わせた場合、本人確認や状況ヒアリングの途中で有人対応に切り替えることがあります。このとき会話ログが引き継がれれば、オペレーターは、「請求金額の相違ですね。ご契約番号は確認済みで、対象月は10月分でお間違いないですか」のように、前提を共有した状態で会話を開始できます。
会話ログ引き継ぐ主な機能
- テキストログ連携:会話の文字起こしをオペレーター画面に表示できるか
- 音声ログ共有:必要に応じて通話録音を聞き返せる
- ウィスパー機能:転送前に要件を短く伝えることができる
- 引き継ぎ条件設定:「一定回数聞き返したら」「NGワードが出たら」自動転送できる
これらの機能は、利用者に一から説明させずに済むため、ユーザー満足度が下がりにくいのも利点です。AIからオペレーターへ繋ぐシーンは意外と多く、スムーズな交代ができるかどうかでボイスボットの導入効果が左右されので、必ず確認しましょう。
「既存番号の利用」や「回線数増減」が可能なら、電話機不要で繁忙期のあふれ呼対策ができる

導入ハードルを下げ、柔軟な運用を実現するには、機能面だけでなく通信インフラとしての仕様も重要です。特に「今使っている電話番号(03や0120など)を継続利用できるか」は、代表電話を扱う企業にとって影響が大きいポイントになります。番号変更が必要になると、名刺・Webサイト・各種案内の更新が発生し、周知コストも増えるためです。
また、クラウド型で回線数(ch数)を増やせるボイスボットなら、入電が増えたタイミングで受け口を広げ、一次受付だけでも取りこぼしを減らせます。繁忙期に問い合わせが集中し、あふれ呼が増えて機会損失になるのを防げるでしょう。反対に閑散期は回線数を落としてコストを抑えるといった運用も可能です。
あふれ呼対策として確認したいポイント
- 既存番号の継続利用:番号ポータビリティ(LNP)対応の有無
- 回線数のスケーリング:繁忙期だけch数を増やせるか、増減の反映速度はどうか
- あふれ呼対策機能:混雑時の待ち呼/折り返し受付/SMS誘導などの手段があるか
- BCP対策:オフィスが使えない状況でも受電運用を継続できるか
「通話中=取りこぼし」を減らせるかは、売上や顧客満足に直結する要素です。自社の繁閑や業務特性に合わせて、拡張性のある設計を選びましょう。
コストパフォーマンスを最大化するために、自社の呼量にあう料金体系のサービ スを選ぶ

ボイスボット導入で失敗しやすいポイントの一つが、料金体系と自社の呼量が合っていないことです。機能やAI性能に注目しがちですが、実際の運用では「どれくらい電話がかかってくるのか」「どの程度の時間使われるのか」によって、コストパフォーマンスは大きく変わります。どの料金体系が最適かは、ボイスボットの良し悪しではなく、自社の呼量と運用目的によって決まると考えると分かりやすいでしょう。
料金体系 | 課金ポイント | おすすめの会社 |
|---|
月額固定型 | 利用する回線数・ch数 | 毎日数百件以上の電話が安定して入る会社 |
従量課金型 | 通話時間・コール数 | 月によって件数が大きく変動する会社 |
成果報酬型 | 予約完了・アポ獲得など | 予約受付など成果が明確な業務だけ自動化したい会社 |
月額固定型は、あらかじめ決められた回線数(同時に受けられる電話数)に対して料金が発生する料金体系です。通話時間や件数に関わらず費用が一定なため、入電数が多く、日常的に電話対応が発生する企業に向いています。例えば、コールセンターや代表電話への問い合わせが常に多い企業では、費用を予測しやすく、結果的に割安になるケースが少なくありません。
従量課金型は、通話時間や受電件数に応じて料金が発生します。問い合わせ数に波がある企業や、繁忙期だけボイスボットを使いたい企業に適した形態です。月によって呼量が大きく変わる場合でも、使った分だけの支払いで済むため、無駄な固定費を抑えやすくなります。ただし、想定以上に電話が増えるとコストが膨らみやすいため、事前の呼量試算は欠かせません。
成果報酬型は、「予約完了」「アポイント獲得」など、あらかじめ定めた成果が発生した場合にのみ費用がかかる料金体系です。新規施策として小さく始めたい企業や、費用対効果を明確にしたい企業に向いています。ただし、適用できる業務が限定されることも多く、すべての問い合わせ対応に使えるとは限らない点には注意が必要です。
導入前には、月間の想定コール数や平均通話時間を洗い出し、「もし固定型なら」「もし従量課金なら」と複数パターンで試算してみてください。表面的な月額料金の安さだけで判断せず、実際に使ったときの総額で比較することが、コストパフォーマンスを最大化する近道になります。
専任担当による「チューニング支援」があれば、導入後もAIの回答精度を着実に高められる

ボイスボットは導入して終わりではなく、むしろ導入してからが本番です。業界特有の言い回しや社内用語は、最初からAIが理解できるとは限らないため、ボイスボットの導入後に精度を高めていく作業が必要になります。チューニング支援体制が整っていれば、運用しながら改善を積み重ね、専任担当と一緒にボイスボットの応答精度を高められるでしょう。
例えば、商品名が似ていて聞き分けが難しい業界では、誤認識が起きやすくなります。チューニン グ支援があると、会話ログをもとに「どの言葉でつまずいているか」を特定し、辞書登録や質問の出し方の改善が可能です。
ボイスボットチューニングの主な取り組み
- 辞書登録:専門用語・商品名・略称など、認識されにくい語を追加する
- 言い回し追加:「予約」「予約したい」「予約お願い」など表現の揺れを吸収する
- 離脱ポイント改善:途中で切られた箇所を短文化し、確認質問を入れ替える
- 誤転送の調整:有人転送の条件を見直し、AI完結率と満足度のバランスを取る
ノウハウがない状態で改善を自走するのは負荷が高いため、定期レポートや改善提案があるか、どの頻度で伴走してくれるかを確認すると安心です。機能だけでなく、運用の伸びしろを支える体制まで含めて選びましょう。
導入検討者の共通課題!ボイスボットはこんな方におすすめ

ボイスボットは、すべての電話業務を置き換えるためのツールではありませんが、電話対応に課題を感じている企業にとっては、導入効果を実感しやすいツールです。自社の課題に照らし合わせながら、どの業務をボイスボットに任せるべきかを整理してみてください。
ボイスボットは、このような課題を感じている方におすすめ
- 電話対応が特定の部署・担当者に集中している
代表電話や問い合わせ窓口に業務が偏り、本来の業務に時間を割けていない。
- 同じような問い合わせ対応が何度も発生している
営業時間、料金、予約方法など、定型的な内容の電話が多い。
- 繁忙時間帯に電話がつながらず、取りこぼしが発生している
あふれ呼や長い待ち時間が発生し、機会損失や不満につながっている。
- 営業時間外や休日の問い合わせ対応に課題がある
留守電対応だけでは十分でなく、最低限の案内や受付を自動化したい。
- 予約受付や折り返し依頼を手作業で処理している
電話後の入力作業が負担になり、ミスや対応遅れが起きやすい。
- 少人数体制で業務を回しており、人を増やしづらい
電話対応のために他の業務が止まってしまう場面がある。
このような状況が積み重なると、電話対応が見えにくい負担として現場にのしかかります。これらの課題は、電話対応を「すべて人が行う」前提だからこそ起こりやすいものです。ボイスボットを一次対応として活用すれば、人が対応すべき業務と、AIに任せられる業務を切り分けることができます。
ボイスボットを上手く活用するために重要なのは、すべての電話を自動化しようとしないことです。「定型的な案内や受付はボイスボット」「判断や配慮が必要な対応は有人対応」と役割分担を設計することで、無理のない形で導入できます。

ここからは、ボイスボットがどのような業務課題の解決に使われているのかを、具体的な導入シーンと実際の活用事例を交えてご紹介します。自社の状況と照らし合わせながら読むことで、導入後のイメージがより明確になるでしょう。
ドライバーの負担軽減と、24時間365日の「再配達受付」を実現するために導入
再配達に関する電話対応が大きな負担になっていた物流業界における導入例を紹介します。特に日中はドライバーが運転中で電話に出られず、持ち戻りや再連絡が発生するなど、業務効率の低下につながっていました。
再配達受付をボイスボットに任せ、24時間365日対応できる体制を構築し、有人対応だけではカバーしきれないという課題を解決しています。
ヤマト運輸は公式サイトで、再配達受付を自動受付(自動音声受付)で24時間受け付ける仕組みを案内しています。利用者は自動ガイダンスに沿って「伝票番号」や「希望日時」などを入力するだけで再配達依頼が完了します。
これにより、従来はオペレーター対応が必要だった時間外や深夜・早朝の電話受付もカバー可能となり、人手対応への依存度を下げることができています。
出典:ヤマト運輸自動受付で再配達依頼
繁忙時の「予約の取りこぼし」を防ぎ、店舗スタッフを接客に集中させるために導入
ピークタイムに予約の電話が集中し、電話対応が負担になりやすい飲食店での導入例を紹介します。スタッフが接客中に電話対応に追われてしまい、顧客対応品質の低下や予約機会のロスが発生するのを防ぐことができます。
空席情報と連携しながら自然な対話で予約受付を行い、スタッフは対面での接客に専念できるので、ボイスボットの導入が進んでいます。
鳥貴族では、対話型のAI電話予約応対サービス「AIレセプション」を導入し、24時間365日、AIスタッフ「さゆり」が電話予約の一次対応を行っています。
システムは予約管理システムと連携して空席状況を参照し、希望日時に応じて予約案内や代替案内を行い、ピークタイムでも電話の取りこぼしを防ぎつつスタッフの負担を軽減しています。導入前後ではネット予約・電話予約数が向上し、スタッフが接客に集中できる環境づくりに貢献しています。
出典:ebica【プレスリリース】鳥貴族、直営60店舗で「AIレセプション」を導入
コールセンターの「待ち時間」を解消し、SMS連携でWeb手続きへ誘導するために導入
コールセンターでの「電話がつながらない」「待ち時間が長い」といった顧客満足度の低下につながる課題を解決する導入事例を紹介します。すべての問い合わせを有人で対応するには、人員コストや育成期間もかかるため、ボイスボットを活用して一次対応を自動化する取り組みが進んでいます。
また、一次受付で用件を聞き取り、Webで完結できる手続きはSMSでURLを案内するなど、電話とWebをシームレスに誘導する運用も行われています。
実際の活用事例:ソフトバンクのカスタマーサポートの例
ソフトバンクのカスタマーサポートでは、電話問い合わせの受付にAI対応機能を導入し、定型的なヒアリングや本人確認といった初期対応をAIオペレーターで行う事例が報告されています。
AIがスムーズな音声合成と高い音声認識精度で一次対応し、オペレーターに必要な情報を引き継ぐことで、待ち時間の短縮や有人対応時の効率化につなげている例です。有人オペレーターをゼロにするのではなく、AIと人のハイブリッド で運用することで、顧客満足度向上とコールセンターの負担軽減に取り組んでいます。
出典:LINE WORKS電話によるお問い合わせをAIで自動化 繋がらないを解消し、顧客満足度向上へ

ボイスボットの導入時には、「どれくらい費用がかかるのか」「何に費用が発生するのか」を理解しておくと、ベンダー比較や社内予算申請がスムーズです。ボイスボットの費用は、機能範囲・利用規模・導入形態によって差がありますが、一般的には「初期導入費用」「月額利用料」「オプション費用」の項目に内訳されます。
ボイスボットの費用内訳
- 初期導入費用
システム設定・音声フロー設計・CRM連携設定・要件整理など、初期導入にかかる費用 - 月額利用料
ボイスボットを利用するための基本料金。月額固定型・従量課金型・成果報酬型がある - オプション費用
基本料金に加えて発生す るオプションの利用料金。CRM連携・IVR連携・SMS送信連携など
ボイスボットの価格帯の目安
導入規模 | 想定される利用シーン | 初期導入費用の目安 | 月額利用料の目安 |
|---|
小規模導入 | ・代表電話の一次受付 ・予約/折り返し依頼の受付 ・月数百件程度の呼量 | 20万〜50万円前後 | 5万〜15万円前後 |
中規模導入 | ・予約受付の自動化 ・問い合わせ一次対応 ・月数千件規模の呼量 | 50万〜150万円前後 | 15万〜30万円前後 |
大規模導入 | ・コールセンターの一次対応 ・24時間365日運用 ・月数万件以上の呼量 | 150万〜300万円以上 | 30万円以上 |
紹介した料金相場はあくまで目安として捉え、自社のシナリオに合わせて複数ベンダーから見積もりを取ることをおすすめします。比較時には、同じ前提条件(呼量・機能範囲)で試算を出してもらうと、誤差の少ない判断がしやすくなります。
まとめ|自社の課題と運用イメージを明確にしたうえで、最適なボイスボットを選ぼう
ボイスボットは、電話対応をすべて自動化するためのツールではなく、人が対応すべき業務とAIに任せられる業務を切り分けるための仕組みです。導入効果を高めるためには、「どの業務で使うのか」「どこまで自動化したいのか」を事前に整理することが欠かせません。
本記事では、ボイスボットの基本的な役割から、選び方の比較ポイント、料金相場、実際の活用事例までを解説してきました。実際の活用事例から分かるように、ボイスボットは業界や用途によって活用方法が大きく異なります。自社と近い課題・シーンを参考にすることで、導入後のイメージを具体化しやすくなるでしょう。
まずは、現在の電話対応で「負担になっている業務」「自動化できそうな業務」を洗い出してみてください。そのうえで複数のサービスを比較し、デモや見積もりを通じて検証して自社にあったボイスボットを選定しましょう。
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