無料で使えるチャットボットおすすめ10選!実際に使った感想も紹介
更新日 2024年12月25日
チャットボットは、24時間対応や迅速な顧客サポートを可能にし、業務効率を向上させる便利なツールです。そのチャットボットには、無料で使えるものもあります。一方で、チャットボットの数も増加しているため、「どれが自社に最適かわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、無料で使えるチャットボットおすすめ10選を徹底比較。無料のチャットボットを実際に使った感想もまとめています。コストをかけずにチャットボットを利用してみたい方はぜひご覧ください。
チャットボットとは、ユーザーからの問い合わせに対してリアルタイムで回答できるシステムのことです。サポートスタッフを配置する必要がなく、24時間365日いつでも対応できるメリットがあります。近年、「カスタマーサポート」や「社内問い合わせ対応」の自動化のため、チャットボットの導入を進める企業が増えてきています。アルプス システム インテグレーション株式会社の調査によると、Microsoft 365を活用している企業では、社内向けチャットボットの導入率が26.4%に達しています。
出典:PRTIMES 『ALSI 社内問い合わせ対応とその自動化に関する利用実態調査を発表』
また、問い合わせ対応の際、チャットボットを利用することで、担当者に直接確認する場合と比べて業務負担が低減されることがわかりました。実際、「チャットボットで確認」は業務負荷が38.8%と比較的低く、効率的な情報取得が可能であることが示されています。こうしたデータからも、チャットボットの導入は効率化に有効であるといえるでしょう。
チャットボットには無料トライアルやデモを提供しているサービスもあり、これらを利用することで無料で使うことができます。無料トライアルは期間限定でチャットボットを利用できるサービスで、本格導入前にチャットボットの機能を試すのにおすすめです。無料トライアル期間の相場は、およそ10日~20日間と、お試しで利用するための十分な期間が用意されています。コストをかけずにチャットボットを使いたい方は、ぜひ無料トライアルやデモを利用してみてください。
ここでは、無料で使えるチャットボットを比較します。各サービスの無料トライアル・デモの提供状況を比較した以下の表をご覧ください。
サービス名 | 無料で使う方法 |
---|
Zendesk suite | 無料トライアル |
Tebot | 無料トライアル |
PKSHA Chatbot | デモ |
sinclo | 無料トライアル14日間 |
Hubspot | 無料トライアル |
チャネルトーク | 無料トライアル14日間 |
OfficeBot | デモ |
GoQSmile | 無料トライアル20日間 |
ChatPlus | 無料トライアル10日間 |
hitobo | 無料トライアル |
(価格は税抜き)
おすすめのチャットボットには、無料デモか無料トライアルが用意されています。本格導入前に画面の見やすさや質問に対する回答の精度などを事前に確かめられるため、導入後のミスマッチを避けるためにもぜひ積極的に試してみてください。
ここでは、無料トライアルで試せるチャットボットおすすめ6選を紹介します。各ツールの特徴をまとめていますので、比較選定の参考にしてください。
- Zendesk suite
- Tebot
- PKSHA Chatbot
- sinclo
- Hubspot
- チャネルトーク
Zendesk Suite
株式会社Zendesk
出典:Zendesk Suite https://www.zendesk.co.jp/service/
Zendesk Suite(ゼンデスク スイート)は、株式会社Zendeskが提供するチャットボットです。日本をはじめ160の国と地域の企業で導入されており、世界中で10万社以上の導入実績を誇ります。
Zendeskの「AIエージェント」は、企業のカスタマーサポートを効率化するAI機能です。自然言語処理を活用し、顧客が入 力した質問や要求を理解し、最適な回答や対応策を提供します。これにより、サポートチームの負担を大幅に軽減できます。
また、AIエージェントは24時間365日稼働し、休むことなく顧客対応可能。顧客が何を求めているのかをAIが自動的に把握し、おすすめの情報をわかりやすく表示します。顧客が求める解決策を最短時間で提供できる点がおすすめポイントです。
主な機能
- 問い合わせの一元管理機能
- 顧客情報のポップアップ機能
- 社外向けFAQ
- 顧客情報管理機能
Tebot
株式会社アノテテ
出典:Tebot https://anotete.co.jp/tebot/
Tebot(ティボット)は、株式会社アノテテが提供するチャットボットです。150社以上の企業の声を参考に開発されており、「Webからのリード獲得約240%増」、「お客様窓口の業務負担約30%減」、「よくある社内問い合わせ30%~50%自動化」といった多くの実績をあげています。
他社と比較したおすすめポイントは、顧客からの質問に柔軟に対応できる機能を搭載している点。登録したQ&Aの「表記ゆれ対応」や、関連した回答を複数表示させる「回答サジェスト」、Q&Aデータを登録しなくてもリアルタイムで質問に対する回答を生成できる「生成AI機能」を搭載しています。顧客のニーズに柔軟に応えることで、顧客満足度向上が期待できます。
また、Tebotはカスタマイズ性も高く、企業のニーズに合わせた独自のフローチャートや応答シナリオを柔軟に設定できます。特定の顧客層や業種に特化したユーザーからの質問にもスムーズに対応することで、企業のブランドイメージを強化し、顧客との信頼関係を深める効果も期待できるでしょう。
主な機能
- 有人対応機能
- CSVインポート(取込)機能
- CSVエクスポート(取出)機能
- チャット履歴のメール送信機能
PKSHA Chatbot
株式会社PKSHA Communication
出典:PKSHA Chatbot https://aisaas.pkshatech.com/chatbot/
PKSHA Chatbot(パークシャ チャットボット)は、株式会社PKSHA Communicationが提供するチャットボットです。国内シェアNo.1の実績を持ち、主にカスタマーサポートや社内問い合わせの自動化を支援しています。導入企業は金融機関を中心に100社以上、自動応答による対応件数を300%向上させた実績もあります。
他社と比較したおすすめポイントは、チャットボットの日本語認識精度。自社開発のAIエンジンにビッグデータを活用した辞書データを搭載しており、一般的な言い回しや業界別の言い回し、表記揺れも認識して自然な会話を実現します。言葉遣いや質問のバリエーションにかかわらず、的確な回答を提供することで顧客満足度を高めます。
また、ダッシュボードには多くの導入実績に基づいて開発された「分析機能」を搭載。専門知識がなくても顧客サポートの分析・改善ができる仕様になっています。誰でも簡単に操作可能なため、業務の属人性が解消され、チーム全体で一貫した対応が可能になります。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- 有人対応機能
- サポート担当者の割り当て機能
- CSVインポート(取込)機能
チャネルトーク
株式会社Channel Corporation
出典:チャネルトーク https://channel.io/ja
チャネルトークは、株式会社Channel Corporationが提供する顧客対応向けのチャットボットです。業界問わず多くの企業で導入されており、その実績は17万社以上を誇ります。
チャネルトークのAIエージェント「ALF」は、ユーザーからの問い合わせに対して適切な提案ができます。たとえば、「発送予 定日の確認」や「注文キャンセル」といった要望に、ボタン一つで実行可能なコマンドを表示し、ユーザーが簡単に操作できる環境を提供します。これにより、問い合わせにかかる時間が短縮されます。
また、ALFは顧客の問い合わせ内容に応じて、返品対応やクレーム対応など重要度が高い場合には自動で有人対応へ切り替える機能を搭載しています。重要な問い合わせを迅速にオペレーターに繋ぐことで、顧客からの信頼を維持し、よりスムーズな顧客体験を提供します。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- クラウド(SaaS)
- 有人対応機能
- サポート担当者の割り当て機能
続いて、LINE連携可能の無料で使えるチャットボット2選を紹介します。
GoQSmile
株式会社GoQSystem
出典:GoQSmile https://goqsmile.com/
GoQSmile(ごくースマイル)は、株式会社GoQSystemが提供するチャットボットです。Webサイトへの設置はもちろん、Yahoo!ショッピング、au PAYマーケットにも設置できます。さらに、
LINE公式アカウント、Facebookとの連携も可能。身近なアプリと連携することで、ユーザーとの関係構築の強化につなげられます。
GoQSmileは教えた通りに回答する「シナリオ型」のチャットボットで、利用者の質問に対して事前に設定した流れ通りに回答します。管理者の意図しない回答はしないため、正確で一貫性のある対応が可能です。
万が一、チャットボットが回答できない場合は、有人チャットにスムーズに切り替えられるため、途切れることなく顧客対応ができます。さらに、チャットボットが回答できなかっ た質問は後から一括登録可能。効率的にデータを蓄積し、継続的な見直しによってチャットボットの精度を向上できます。自動対応の幅が広がることで、業務の効率化やコスト削減にも大きく貢献します。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- 有人対応機能
- チャットサポートあり
- CSVインポート(取込)機能
Teams連携可能!無料で使えるチャットボット2選
最後に、Microsoft Teamsと連携可能の無料で使えるチャットボット2選を紹介します。
ChatPlus
チャットプラス株式会社
出典:ChatPlus https://chatplus.jp/
ChatPlus(チャットプラス)は、チャットプラス株式会社が提供するチャットボットです。導入企業10,000社以上、業界No.1の導入実績を誇ります。Microsoft Teamsをはじめ、Slack、LINE、WhatsAppなどのメジャーなメッセージングアプリとの連携が可能です。
他社と比較したおすすめポイントは、チャットボットのルールを簡単に作成できる点。Excelで作成したCSVファイルをインポートするだけで、誰でも簡単にチャットボットを作成できます。作業が属人的にならず、チーム全体で一貫した対応が可能です。
また、ChatPlusにはAI機能も搭載。フリーワードによる質問も、AIが意味を認識してナレッジベースと照合し自動回答できます。顧客が求める回答に柔軟に対応できる点もおすすめポイントです。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- 有人対応機能
- サポート担当者の割り当て機能
- チャットサポートあり
hitobo
アディッシュ株式会社
出典:hitobo https://hitobo.io/
hitobo(ヒトボ)は、アディッシュ株式会社が提供する社内向けチャットボットです。Microsoft Teams上に設置可能で、社内向けチャットボットとして利用できます。従業員の自己解決を促進することで、教育コストの削減に貢献します。
他社と比較したおすすめポイントは、「ChatGPT(GPT-4o mini)」でQ&Aを自動生成できる点。Webサイト、PDFファイル、Word、Excel、PowerPointといった社内データから、ChatGPTを使ってQ&Aを自動生成。社内データをチャットボットにすぐに反映できます。
またhitoboでは、柔軟に回答する『生成AI型』と、確認済みの回答をする『シナリオ型』を切り替えて利用可能です。質問内容に合わせて「解決力重視」か「正確性重視」か選択することで、従業員は最適な回答を迅速に得ることができ、管理者は対応業務を削減できます。
主な機能
- 有人対応機能
- CSVインポート(取込)機能
- ログの管理機能
- テキストフォームの作成機能
ここでは、実際にチャットボットを使ったレビューをまとめています。まずは、「チャネルトーク」のチャットボット「ALF」のおすすめの使い方を紹介します。
チャネルトーク公式サイトにて、「女性アパレルブランドサイト」用に作成されたALFのデモを体験できます。
出典:チャネルトーク公式サイト
まずは、選択肢ボタンをクリックすることで、ALFが回答してくれます。
『返送時の送料はいくらですか?』という質問に対しても詳細な回答が得られました。事前に登録されたFAQに従って回答しています。
また、回答内容へのフィードバックも収集可能です。「役に立たなかった」が多い回答内容は、FAQを修正して回答精度を高めることができます。
次に、「注文キャンセル」の場合の操作を見ていきます。
商品番号の入力など煩わしい操作がなく、問い合わせから注文キャンセルまでストレスなく進められました。
続いて、チャネルトークでチャットボットを作成します。「ワークフロー」から対応フローを作っていきます。
まずは、チャットボットを開いたときの対応方法を指定します。多彩なコンテンツアクションの中から、回答内容にあったものを選択できます。ここでは、「メッセージを送信」を選択しました。
自由にテキストを入力した上で、さらにアクションを追加できます。
さらに、『会員』を選択した場合と、『非会員』を選択した場合のそれぞれの対応フローを作成でき ます。
【『会員』を選択した場合】
【『非会員』を選択した場合】
質問によって、ラジオボタンや入力フォームを適切に設置することで、ユーザーが質問しやすいチャットボットが完成します。
チャネルトークを使った感想は以下の通りです。
- 回答が速い
- 直感的な操作で簡単にチャットボットを作れる
「チャネルトーク」は、回答が速く、顧客はストレスなくスムーズに回答を得られる点が大きな魅力だと感じました。直感的な操作でチャットボットが簡単に作れるた め、専門知識がなくても手軽に利用できます。さらに、入力フォームやラジオボタンなど豊富な装飾機能も搭載しており、ユーザーが問い合わせやすい環境を提供できるため、顧客満足度の向上につながると感じました。
続いて、社内向けのチャットボット「OfficeBot」のおすすめの使い方を紹介します。
OfficeBotの公式サイト内で、OfficeBotの製品資料を学習させたチャットボットに質問を入力します。
出典:OfficeBot公式サイト
入力内容が思いつかない場合は、「よくある質問」を選択して質問することもできます。ここでは、「OfficeBotで実現できることは?」を選択しました。
約5秒で回答が生成されました。
生成された内容は以下の通りです。
OfficeBotでは、社内規定やマニュアル、トラブルシューティング、企画、製品仕様、ベストプラクティスといった既存の企業データを有効活用することで、問合せ対応やナレッジ共有を高いレベルで実現できます。また、業界・業種・規模を問わず、多くの企業が生成AIと情報資産を活用して業務効率化や社内DXを成功させています[1]。
チャットボットが参照したPDFの引用リンクも添付されています 。そのため、ファクトチェックも簡単にできる仕組みになっています。
OfficeBotを使った感想をまとめました。
- 初めてでも簡単に利用できる
- ストレスなく疑問が解消する
- ファクトチェックしやすい
「OfficeBot」は、シンプルな画面デザインで非常に使いやすいです。わずか5秒で回答が表示されるため、待ち時間のストレスがなく、スムーズに疑問を解消できます。また、回答には参照元も提示されるので、内容のファクトチェックが簡単にできます。いつでも信頼性の高い情報を得られて、業務を円滑に進められると感じました。
最後に、マーケティングツールのHubspotのおすすめの使い方を紹介します。ここでは、Hubspot内でAIチャットボットを作成します。
- Hubspot作成画面
- HubBotのプレビュー画面
- Hubspotの編集画面
Hubspotの作成画面はこちら。実際にチャットボットを作成していきます。
出典:Hubspot公式サイト
フローに沿って、チャットボットを作成していきます。
チャットのスタイルを設定します。
歓迎メッセージを自由に編集できます。
チャットの提供時間帯を設定します。「24時間無休で利用」を選択することも可能です。
作成したチャットボットのプレビュー画面。先ほど設定した「歓迎メッセージ」が反映されています。
チャットボットの回答を編集したい場合も簡単に編集できます。
編集した箇所がチャットボットに反映されています。
Hubspotを使った感想は以下の通りです。
- ノーコードでチャットボットが作れる
- プレビューを見ながら回答の微調整ができる
Hubspotは、ノーコードでチャットボットを簡単に作成できる点が非常に便利です。専門知識が不要なため、迅速にボットを立ち上げられ、業務に即座に活用できます。また、プレビュー機能により回答を確認しながら微調整が可能で、意図通りの応答を実現しやすいのも大きなメリットです。このような柔軟な設計が、ユーザー体験の向上や効率的な顧客対応に貢献すると感じました。
ここでは、チャットボットの選定ポイントを解説します。
- シナリオ型かAI型か|生成AI型も要チェック
- システム連携できるか
- 十分なサポート体制があるか
チャットボットの種類は、「シナリオ型」と「AI型」、そして「生成AI型」の3種類に大別されます。「シナリオ型」は、あらかじめ登録されたシナリオに沿って、ユーザーの質問に回答するタイプです。事前に用意した内容を確実に回答させたい場合におすすめです。
一方で、「AI型」は人工知能を搭載しているタイプ。AIが過去の質問を学習することで、表記ゆれや複雑な質問への対応など、回答精度を向上させる特長があります。ユーザーの質問に柔軟に回答できる点がメリットです。
近年では、生成AI機能を搭載した「生成AI型」のチャットボットも登場しています 。シナリオやFAQコンテンツを用意することなくリアルタイムで質問に対する回答を生成できるため、初期設定にかかる工数を大幅に削減できるメリットがあります。現在話題のChatGPTはAPIが公開されているため、自社サイトのチャットボットとして導入することも可能です。ただし導入する際には、ChatGPTをWebサイトに組み込むための技術や、回答を最適化させるためのプロンプトエンジニアリングの知識が必要となります。
チャットボット導入時には、連携できるシステムの確認も重要です。チャットボットと連携できる代表的なシステムは以下の通り。
- LINE
- LINE Works
- Slack
- Microsoft Teams
- WhatsApp など
特にメッセージングアプリとの親和性が高く、多くのチャットボットでシステム連携できる仕様になっています。集客のためにLINEマーケティングを行いたい方や、社内問い合わせの自動化のためにMicrosoft TeamsやSlackと連携させたい方など、さまざまな用途で利用可能です。
一方で、連携できるシステムは各サービスごとに異なります。そのため、チャットボット導入時には、「どのシステムと連携できて、どのプラットフォームにチャットボットを設置できるか」必ず確認しましょう。
チャットボットを選ぶ際に重要なのが、サポート体制の確認です。初期導入やメンテナンスのサポート、トラブル発生時の対応スピード、継続的なサポートがあるかを確認することで、導入後も安心して運用を続けられます。特に、AI学習やシナリオの整備を手厚くサポートしてくれる提供会社を選ぶことで、回答精度の向上もスムーズに進められます。充実したサポート体制を持つチャットボットを選ぶことで、トラブルやメンテナンスに悩まずに長期的な業務効率化を期待できます。
ここでは、ChatGPTとチャットボットの違いを以下3つ の視点から解説します。
違い | ChatGPT | チャットボット |
---|
回答方法 | 大規模な学習データから回答を生成 | 事前に登録したシナリオに沿って回答 |
回答精度 | 高い※誤情報を生成する可能性も | 高い※未登録情報は回答不可 |
活用場面 | 文章生成データ分析アイディア相談 | お問い合わせ対応FAQページ案内 |
ChatGPTは、大規模なデータセットにもとづき、文脈や過去の会話履歴を理解して柔軟に回答を生成します。FAQを用意することなく回答させられる点がメリットです。
一方でチャットボットは、事前に設定されたルールやフローチャートにもとづいて正確に回答します。近年では、ChatGPTのような生成AI機能が搭載されたタイプのチャットボットも登場していますが、基本的には自社に最適化するためのデータ学習が必要になります。
ChatGPTは大規模なデータセットに加え、リアルタイムデータにもアクセスできるため多様な質問に対応できます。そのため、一般的な質問や専門的な質問にも高い精度で対応可能です。ただしAIの性質上、間違った情報を生成する可能性があります。
一方でチャットボットは、特定の業務やシナリオに特化してデータセットしていることが多く、限定された質問範囲内では非常に正確な回答を提供できます。ただし、範囲外の質問に対しては正確性が著しく低下し、適切な回答ができないことがあります。
ChatGPTでは、会話の中で文章生成やデータ分析、アイディア相談など、多岐にわたる場面で活用できます。特に複雑な質問への対応や、多様なトピックの会話をする場合におすすめです。
チャットボットは、お問い合わせ対応、FAQページへの誘導など、顧客対応の効率化のために活用されます。特定の質問に対して迅速かつ正確な回答が求められる場面におすすめです。
- いつでも顧客対応できる
- 顧客対応の コストを削減できる
- データ収集と分析で顧客満足度を向上できる
チャットボットは、24時間365日いつでも顧客の問い合わせに対応可能です。問い合わせへの対応スピードは非常に重要で、対応が遅れることによって自社の商品に関心があるユーザーを逃してしまうこともあるでしょう。その点、チャットボットであれば、営業時間外でも顧客の問い合わせ対応が可能です。こうした迅速な対応により、顧客満足度が向上するだけでなく、顧客が競合他社へ流れるリスクも低減します。
チャットボットを導入することで、顧客対応のコストを大幅に削減できます。理由は、営業時間外にコールセンタースタッフを配置する必要がなくなるため。たとえば、一般消費者向けのビジネスでは、いつ顧客からの問い合わせが発生するかわからず、夜間や休日にも問い合わせが来る可能性があります。深夜対応のスタッフを配置すると人件費がかさむ問題が発生します。
しかしチャットボットを導入すれば、これらの時間帯でも自動で顧客対応が可能となり、人件費を削減しつつも高品質な対応を提供できます。人件費を抑えることで利益率を向上させ、浮いたコストをサービス改善に再投資できるメリットがあります。
チャットボットでは、顧客とのチャットのやり取りや行動データを収集することで、「顧客がどのような疑問を抱えているか」分析できます。たとえばECサイトの場合、チャットボットの起動回数や解決数、LPへの移行数やCVRなどのデータを収集・分析することでユーザーの傾向やニーズを把握可能。分析結果を自社商品・サービスの改善につなげることで、顧客満足度の向上も期待できます。
- 導入・運用コストがかかる
- 有人サポートが必要な場合もある
チャットボットの欠点のひとつは、導入コストと運用コストがかかる点です。まず、チャットボットの導入に必要な費用は、大きく4つに分けられます。
- 初期費用
- シナリオ作成・AI学習費用
- 月額費用
- コンサルティング料
チャットボットの提供会社との打ち合わせが不要なチャットボットの場合、初期費用は数万円に設定されているケースが多いですが、独自のシナリオ作成やAI学習が必要なケースでは、初期費用が高額になることも。
月額費用はチャットボットのタイプによって異なります。シナリオ型と比較して、AI型のチャットボットは月額費用が高い傾向があり、機能や導入するタイプによっては、高額な費用がかかる場合もあるため、チャットボットの費用対効果を考えて導入する必要があります。
チャットボットのもう一つの欠点は、顧客からのすべての質問に自動回答できるわけではないことです。ユーザーの問い合わせ内容によっては、チャットボットだけでは対応ができず、有人対応が必要となる場合があります。特に、複雑な質問には、専門知識を持ったスタッフの対応が不可欠です。そのためチャットボット導入時には、「どの範囲までチャットボットに任せるか」といった、チャットボットと有人サポートの役割分担を明確にすることが重要です。
まとめ:無料トライアルで顧客対応の自動化を体験しよう
無料でチャットボットを利用するには、無料トライアル・デモを利用する方法があります。提供会社とのやり取り無しで無料利用できるチャットボットもあるため、気軽に顧客対応の自動化を体験できます。コストをかけずにチャットボットを使いたい方は、ぜひ無料トライアルやデモを利用してみてください。
運営に関するお問い合わせ、取材依頼などはお問い合わせページからお願いいたします。