青森県庁、生成AIチャットボット導入で運用コスト7割強削減
更新日 2026年05月20日

【この記事はこんな方におすすめです】
- 自治体サイトの問い合わせ対応を効率化したい方
- シナリオ型チャットボットの運用負荷に課題がある方
5月18日、ecbeingは、青森県庁の公式ウェブサイトに生成AIチャットボット「AIデジタルスタッフ」を導入・運用し、運用コストを7割強削減するなどの成果が出ていると発表しました。
従来のシナリオ型チャットボットで課題となっていたQ&Aメンテナンスの工数を大幅に削減し、24時間365日対応による利便性向上も実現したとして います。

導入背景:シナリオ型の限界と運用負荷が課題に
青森県庁では、行政改革およびDX推進の一環として、令和5年頃からシナリオ型AIチャットボットを導入していました。一方で、ユーザー満足度が約20%にとどまるなど回答精度の改善が課題だったといいます。
精度向上のために約500件のQ&Aを追加登録する検証も実施したものの効果は一時的で、各担当部署への確認やデータメンテナンスに多大な工数がかかる点もネックになっていました。
こうした背景から、Webサイト情報を自動で読み込み回答を生成する「AIデジタルスタッフ」の導入に至ったとしています。
導入効果:運用コストは月額22万円→5万円へ
ecbeingによると、「AIデジタルスタッフ」への切り替え後、月間利用件数は従来の約1,600件か ら約3,700件へと倍以上に増加しました。運用コストも月額約22万円から月額5万円へと下がり、7割強の削減(2025年度実績)につながったとしています。
また、従来は「ホームページ更新」と「AI用シナリオ(Q&A)作成」の二重管理が必要でしたが、導入後は「ホームページを最新化すればよい」運用に整理され、Q&A作成工数のゼロ化を実現したとしています。
県庁内でも、曖昧な質問から必要情報を探せる「庁内検索ツール」として活用が広がっているとのことです。
AI最強ナビ編集部コメント
自治体の問い合わせ対応は、季節要因(除雪・熊の出没など)や災害対応などで情報更新が頻繁になりがちです。シナリオ型で精度を維持し続けるのは運用負荷が高く、担当部署横断の調整も発生しやすい領域といえます。
一方で、Webサイトの更新を起点に回答へ反映できる仕組みが整えば、「情報を出す側の業務」と「問い合わせ対応」を一体で改善しやすくなります。
AIの回答品質やガバナンス設計(誤回答時の案内、掲載情報の鮮度管理など)も含め、住民向け窓口の“運用のしやすさ”が今後の差別化ポイントになりそうです。




