情シスのアカウント棚卸し工数をAIで最大90%削減。SmartHR、「ブラウザ自動操作」を提供開始
更新日 2026年05月14日

【この記事はこんな方におすすめです】
・従業員の入退社・異動のたびに、API非対応のWebサービスのアカウントをCSVで手作業管理している情報システム担当者
・退職者のアカウント削除漏れによるセキュリティリスクを改善したい管理部門の方
・SmartHRを利用中、またはID管理の効率化・自動化を検討している企業の担当者
SmartHRは5月11日、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の「ID管理」機能に、AIを活用した「ブラウザ自動操作」機能を追加しました。
API連携 に対応していないWebサービスでも、アカウント情報をブラウザ上から自動で取得・反映できるようになり、先行導入事例では最大90%の業務効率化を実現しています。

「ブラウザ自動操作」機能の主な特徴
- API非対応サービスのアカウント情報を取得:ブラウザ上でアカウント一覧画面を表示できるサービスであれば、SaaS・オンプレミス・自社開発システムを問わず対象となります。CSVの出力・加工・取り込みの手作業を自動化します。
- AIが初期設定を自動サポート:従来のRPAでは、管理者が取得したいデータ項目(社員番号、メールアドレスなど)を一つずつ指定する必要がありました。
本機能はAIがアカウント一覧画面のHTML/DOM構造を解析し、必要な項目を自動で特定・提案します。専門知識がなくても初期設定をスムーズに進められます。 - SmartHRの従業員データベースと自動照合:取得したアカウント情報はSmartHR上の従業員データと自動で照合され、作成・削除が必要なア カウントが可視化されます。棚卸しの抜け漏れ防止につながります。
導入事例|最大10分の作業が最短1分に
名古屋を拠点に全国で飲食店を展開するかぶらやグループでは、API非対応のWebサービスごとに手作業でCSVを作成・加工・取り込んでおり、1サービスあたり最大10分程度の作業時間が発生していました。
本機能の導入後、1サービスあたりの処理は最短1分で完了し、最大90%の業務効率化に成功。作業がスムーズになったことにより情報更新の頻度も上げられるようになり、退職者アカウントの削除漏れなどを未然に防ぐ運用体制の構築につながっています。
AI最強ナビ編集部コメント
今回の機能追加で注目したいのは、「RPAとAIの組み合わせ」という設計のアプローチです。API連携がない=手作業という従来の常識を、「AIが画面構造を読み取る」ことで崩しにきました。
「設定が複雑で担当者のスキルに依存する」というRPAの導入ハードルを下げている点が実務的な価値として大きいといえます。
「設定が複雑で担当者のスキルに依存する」というRPAの導入ハードルを下げている点が実務的な価値として大きいといえます。
「どのサービスに誰のアカウントがあるか把握しきれていない」という状態は、規模を問わず多くの情報システム部門が抱える課題です。
退職者のアカウント放置は情報漏洩リスクに直結しますが、全サービスへのAPI対応を待っていてはいつまでも解決しません。その意味で、API非対応サービスをカバーする今回の機能は、ID管理の「抜け」をシステム的に塞ぐ現実的な選択肢になり得ます。
退職者のアカウント放置は情報漏洩リスクに直結しますが、全サービスへのAPI対応を待っていてはいつまでも解決しません。その意味で、API非対応サービスをカバーする今回の機能は、ID管理の「抜け」をシステム的に塞ぐ現実的な選択肢になり得ます。
現時点ではアカウントの「取得・可視化」が対象で、作成・削除の自動化はAPI連携が前提です。今後API非対応サービスへの作成・削除対応も視野に入れているとのことで、ID管理全体の自動化という観点で引き続き注目したいサービスです。
参考ニュースソース
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