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厚生労働省、オラクルのAIで情報公開業務の文書検索・回答作成支援を推進

更新日 2026年07月08日
【この記事はこんな方におすすめです】
日本オラクルは7月7日、厚生労働省 大臣官房 総務課 公文書監理・情報公開室が、オラクルのAIサービスを活用し、情報公開等事務の効率化に向けたAI活用基盤「Ministry of Health, Labour and Welfare Organization AI(以下:MOA)」を構築していると発表しました。
MOAでは、開示請求対応事務、審査請求対応事務、審理手続対応事務を対象に、前例や関連文書を効率的に検索できる意味検索システムと、文書要約や回答作成を支援する対話型AI RAGシステムの構築が段階的に進められています。

導入の背景と情報公開業務の課題

厚生労働省 大臣官房 総務課 公文書監理・情報公開室では、開示請求対応事務、審査請求対応事務、審理手続対応事務を担っています。
開示請求対応事務では、請求内容に応じた所管部署の選定、対象文書の選定、開示・不開示の判断に向けた前例確認、決定通知書の作成・審査など、複数の部署と手順をまたぐ業務が発生します。
請求件数は年々増加傾向にあり、扱いが難しい案件も多いことから、事務処理の早期化が課題となっていました。こうした業務では、前例や判断材料を効率的に探し、法令に基づく判断や国民への説明責任を果たすことが求められます。

MOAで進む文書検索・回答作成支援

MOAでは、Oracle Autonomous AI Databaseを中核とするデータ基盤に多様な形式の文書データを格納し、ベクトル検索を活用した意味検索を実現します。
職員は、自然言語に近い形で過去事例や関連文書を検索し、類似する前例や判断材料をより迅速に参照できるようになります。
また、OCI Enterprise AIを活用した対話型AI RAGシステムにより、文書要約や請求者への回答案作成を支援します。ユーザーインターフェースにはOracle APEXを活用し、業務現場の利用に適したアプリケーションとして実装されています。
厚生労働省は、2026年1月から3月にかけてAI知識研修および設計・構築を進め、第1段階として意味検索システムを4月に稼働開始しました。
第2段階では、7月の稼働開始を目指し、対話型AI RAGシステムの実装を進めています。今後は、開示文書における墨消し作業の支援機能を追加することも検討されています。
最終的な判断や審査は職員が引き続き行い、AIは過去文書の調査や整理、文書案の作成を補助する位置づけです。

AI最強ナビ編集部コメント

今回の取り組みでは、特にRAGやベクトル検索が「高度な技術」だけで終わらず、文書量が多い現場の実務改善に結びついている点が参考になると思います。
社内規程、FAQ、問い合わせ履歴、議事録などを多く扱う企業でも、同じように「探す時間」を減らす設計は応用しやすそうです。
一方で、行政文書のように正確性や説明責任が重視される領域では、最終判断を人が担う設計が欠かせないと思います。
AIを導入する際は、どこまでを自動化し、どこからを人が確認するのかを明確にすることが、安心して使い続けるためのポイントになりそうです。
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参考ニュースソース

厚生労働省、オラクルのAIサービスを活用し情報公開等事務の業務効率化、最適化を推進
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著者
AI最強ナビ編集部
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