FAQシステムおすすめ7選|問合せ対応を劇的に効率化しませんか?
更新日 2025年05月21日
■この記事でわかること
- FAQシステムの基本的な役割
- 導入メリットと選び方
- おすすめのFAQシステム
企業のDX担当者にとって、「顧客対応を効率化したい」という課題は常に悩ましいものですよね。特に頻繁に寄せられる問い合わせへの対応は、時間と手間がかかる割に価値を生み出しにくい業務になりがちです。そこで注目されているのが「FAQシステム」の導入です。
この記事では、FAQシステムの基本的な役割から、導入することで得られるメリット、チャットボットとの違い、さらには自社に合った最適なFAQシステムの選び方までを詳しく解説します。また、多くの企業が実際に導入し成果を出している、おすすめのFAQシステムを具体的に比較しながらご紹介します。
「どのFAQシステムが自社に最適かわからない」「FAQシステムを導入して具体的にどのような効果があるのか知りたい」という方は、ぜひこの記事を最後までご覧いただき、自社の課題解決に役立ててください。
それではFAQシステムについて解説していきます。
そもそも「FAQシステム」とは何なのでしょうか? FAQとは、Frequently Asked Questionsの略で、「よくある質問」を意味します。つまりFAQシステムとは、顧客や社員がよくする質問とその回答を整理して、簡単に検索・閲覧できるようにするツールのことです。
具体的には、企業のウェブサイトや社内ポータルに設置され、問い合わせの多い質問をあらかじめ掲載しておくことで、問い合わせ件数を減らし、対応にかかる時間や人件費を削減する役割があります。また、社内ナレッジを蓄積し共有するプラットフォームとしても活用できるため、企業全体の生産性向上効果もあります。
最近ではAI技術を活用したFAQシステムも登場しており、質問の意図を高精度に把握し、関連性の高い回答を迅速に提示できるものもあります。こうした機能のおかげでユーザーはより快適に問題を解決できるようになっています。
FAQシステムとチャットボットは似ている側面があり、混同されることもありますが、役割には明確な違いがあります。
FAQシステムとは、「よくある質問」とその回答とそれに対する回答を事前にまとめておき、ユーザー自身が検索して答えを見つける仕組みのことです。情報が分かりやすく整理されており、疑問をすぐに自己解決できるのが利点です。
一方でチャットボットは、ユーザーとの会話を通じて質問に答えるシステムです。AIが質問内容を的確に把握し、状況に応じて柔軟に対応できるため、幅広い質問にもリアルタイムで答えられるという特徴があります。
つまり、FAQシステムは「ユーザー自身が答えを探し出す」仕組みであるのに対し、チャットボットは「対話形式でユーザーを柔軟にサポートする」仕組みである、という点に大きな違いがあります。
チャットボットおすすめ10選を徹底比較!ChatGPTとの違いも解説
自社に合ったFAQシステムを選ぶために大切なポイントをまとめました。導入を失敗するとDXをするつもりが逆に生産性が悪化してしまうこともあるので、以下のポイントをしっかり押さえて導入を成功させましょう。
最初に、どのよう な目的でFAQシステムを導入するのかを明確にしましょう。顧客対応の効率化なのか、社内ナレッジの共有なのかなど、目的がはっきりしていると適切なシステムを選びやすくなります。
どんなことを実現したいのか、言語化を試みるとこの辺りが解決されるでしょう。
自社で特に必要となる機能(例:AI検索、アクセス解析、多言語対応など)を整理しましょう。機能が多すぎても少なすぎても効率が落ちるため、自社のニーズに合った適切な機能が備わっているシステムを選ぶことが重要です。
初期費用、ランニングコスト、導入後のサポート体制など、コスト面の詳細も事前に確認しましょう。予算内で継続的に利用できるシステムを選ぶことが大切です。
そのためにも、予算が決まっていない場合は、まずはおおまかにでも決められるようにすると前に進めやすくなります。
FAQシステムの導入による主なメリットは次の通りです。
顧客から繰り返し寄せられる質問を事前にFAQページに掲載することで、自己解決を促し問い合わせ件数を大幅に削減できます。通販企業のベルーナでは、FAQシステム導入後に問い合わせ件数を約50%削減することに成功しています。また、SOMPOひまわり生命では、繁忙期の電話問い合わせ増加率を8分の1に抑制する成果を挙げています。
出典:Helpfeel Helpfeel公式サイト
FAQシステムにより顧客が迅速に問題を自己解決できる環境が整います。特にAI搭載型のFAQシステムだと柔軟性が高くなります。東京スター銀行では、従来のFAQでは専門用語が多く、顧客が必要な情報にたどり着けない課題がありましたが、AI搭載型FAQシステム「sAI Search」の導入により、自然言語での検索ができるようにすることで解決しました。
出典:Sciseed FAQシステムの導入事例を用途別に6つ紹介!どのような効果やメリットがあるか解説します
FAQシステムを活用すると回答情報が一元管理されるので、担当者ごとの回答のばらつきが防げます。新人スタッフでもFAQを参照することで適切な対応が可能となり、対応品質の均一化が図れるのが嬉しいポイント。また、蓄積されたQ&Aは貴重な社内ナレッジ資産として、社員教育や業務マニュアルとしても活用できます。
社内向けにFAQシステムを整備すると、ITヘルプデスクや人事総務部門への問い合わせ対応を効率化できます。社員自身がFAQを参照して自己解決できるようになり、担当者はコア業務に集中しやすくなります。
Helpfeel
株式会社Helpfeel
出典:Helpfeel https://www.helpfeel.com/
Helpfeelは、 AIによる独自の「意図予測検索」技術や活用し、ユーザーの曖昧な入力やスペルミスにも対応する高精度な検索機能を提供します。検索ヒット率は98%を誇り、ユーザーが問題を問い合わせずとも自己解決できるようになります。
また、導入後も継続的な最適化支援があり、FAQコンテ ンツの改善や運用サポートが受けられます。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- チャットサポートあり
Zendesk Suite
株式会社Zendesk
出典:Zendesk Suite https://www.zendesk.co.jp/service/
Zendesk Guideは、Zendeskのチケット管理システムと連携し、FAQやナレッジベースを構築できるプラットフォームです。エージェントが対応中のチケットから直接ナレッジを作成・更新できる「Knowledge Capture」機能や、AIによる関連コンテンツの提案機能などがあり、ナレッジの蓄積と活用がスムーズに行えます。
多言語対応やカスタマイズ性も高く、グローバル展開する企業や多様なチャネルでのサポートを求める企業に特に適しています。
主な機能
- 顧客情報のポップアップ機能
- 問い合わせの一元管理機能
- IVR(自動音声応答)
- チャットサポートあり
PKSHA FAQ
株式会社PKSHA Technology
出典:PKSHA FAQ https://com.pkshatech.com/
PKSHA FAQは、自然言語処理技術を活用したAIによるFAQシステムで、ユーザーの質問意図を正確に把握する、信頼性の高いツールです。また、Microsoft Teamsとの連携により、社内の問い合わせ対応も効率化できます。導入企業では、FAQの活用率が向上し、問い合わせ件数の削減や対応時間の短縮といった効果が報告されています。AIを活用した高度なFAQシステムを求める企業に適しています。
また、国内シェアNo.1の実績を持っています。
主な機能
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
FastAnswer2
テクマトリックス株式会社
出典:FastAnswer2 https://fastseries.jp/product/faq/fastanswer2/
FastAnswer2は、FAQコンテンツの一元管理や検索性の向上、ナレッジの蓄積・共有を支援するシステムです。ラベル表示やキーワード検索、検索タグ機能など、多彩な検索機能を備えており、ユーザーが必要な情報に迅速にアクセスできる使い勝手の良さが売りです。
主な機能
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
PecoChat
株式会社PecoAI
出典:PecoChat https://pecochat.co.jp/
PecoChatは、ChatGPTの最新モデル「GPT-4 Turbo」を搭載し たAIチャットボットで、導入の手軽さと高精度な応答が特徴です。ExcelやPDFなどのファイルをアップロードするだけで、最短3分で学習設定が完了し、複雑なシナリオ作成は不要です。
WebサイトやLINEでの24時間自動対応が可能で、月額9,800円から導入できるため、コストパフォーマンスにも優れています。顧客対応の自動化を迅速に実現したい企業に最適なソリューションです。
主な機能
- 有人対応機能
- キーワード検索
- CSVインポートでのFAQ作成
- 自動応答機能
SELFBOT
SELF株式会社
出典:SELFBOT https://self.systems/
SELFBOTは、ChatGPTと独自開発のAIを連携させた次世代チャットボットで、ドキュメントやWebページのURLを学習・解析し、高精度な回答を提供します。社内外の問い合わせ対応に活用でき、特別な知識が不要な設定機能や、回答品質向上のためのチューニングサポートが魅力です。
また、ユーザーログの確認機能により、ユーザーのニーズを可視化し、サービスの改善に役立てることができます。多用途で柔軟な対応が求められる企業におすすめです。
主な機能
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- CSVインポート(取込)機能
AI-FAQボット
株式会社L is B
出典:AI-FAQボット https://faq-bot.ai/ja/
AI-FAQボットは、事前学習不要で手軽に導入できるFAQチャットボットです。Excelファイルに質問と回答を登録するだけで、AIがユーザーの自然な質問に最適な回答を表示します。また、ユーザーの言葉のゆれにも自動で対応・学習するため、FAQの管理工数を大幅に削減できます。
SlackやMicrosoft Teamsなどのビジネスチャットとも連携でき、社内外の問い合わせ業務の効率化や自動化を進めたい企業に最適です。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- 有人対応機能
- 社内向けFAQ
- チャットサポートあり
改めて、FAQシステムがなぜDX成功のカギとなるのか、記事の要点をまとめます。
- FAQシステムを入れると、同じ質問に何度も答える手間が減り、仕事 がラクになる
- お客さん自身ですぐに答えが見つかるから、満足度が上がる
- 誰でも同じ質の対応ができるようになり、会社の知識がちゃんと共有される
- 社内の問い合わせも減って、みんなが本当にやるべき仕事に集中できる
- 導入前に「目的」と「必要な機能」を整理すると、失敗しにく
これらを踏まえた上で、自社に合ったFAQシステムを探しましょう。
「FAQシステムの導入を検討しているけれど、どの製品が最適なのか判断に迷っている」という方には、無料の診断サービスをおすすめします。簡単な質問に答えるだけで、自社に最適なFAQシステムが見つかります。
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