大塚商会、建設業向け生成AIアシスタントテンプレートを提供開始|現場監督の事務作業を大幅削減
更新日 2026年06月17日

【この記事はこんな方 におすすめです】
- 建設業の事務負担や長時間労働の課題を生成AIで解決したいと考えている方
- 「2024年問題」への対応として、現場監督の業務効率化を検討している建設会社の担当者
ソリューションプロバイダーの大塚商会は6月10日、中堅・中小建設企業の事務負担軽減と働き方改革を支援する業種特化型の生成AIサービス「建設業向け生成AIアシスタントテンプレート」を、6月19日より提供開始すると発表しました。
同テンプレートは「たよれーるneoAI Chat/mini」の利用者向けに無償で提供されます。
同テンプレートは「たよれーるneoAI Chat/mini」の利用者向けに無償で提供されます。
建設業向け生成AIアシスタントテンプレートの主な特徴
今回提供されるテンプレートは、neoAIと連携した生成AI基盤に、大塚商会が培ってきた建設業向けシステムのノウハウを融合して開発されたものです。
導入後すぐに業務活用できるよう、建設業特有のドキュメントやフローに最適化されたテンプレートを標準搭載しています。
導入後すぐに業務活用できるよう、建設業特有のドキュメントやフローに最適化されたテンプレートを標準搭載しています。
主な機能は以下です。
- 入札・見積フェーズ:入札公告や仕様書をAIが解析し、重要事項の自動抽出や概算価格の自動生成に対応。入札判断の事前調査にかかる時間を大幅に短縮できます。
- 工事現場の業務補助:過去の災害事例や施工データをもとに、KY活動シートや安全管理計画のドラフトをAIが自動生成。経験の浅い若手監督でも標準品質の安全書類を短時間で作成できます。
- 本部業務の自動化:書式の異なる請求書・納品書をAIが自動判別・分類し、基幹システムへ連携。月末に集中していた転記作業を削減し、工事原価をリアルタイムに近い形で把握することが可能です。
建設業が抱える構造的な課題への対応
建設業界は、「2024年問題」による時間外労働の上限規制と、熟練技術者の高齢化・若手不足という二重苦に直面しています。現場監督は日中の施工管理に加え、夜間にも見積作成・契約書類整備・原価管理といった大量の事務作業を担わざるを得ない状況です。
こうした構造的な長時間労働が、優秀な技術者の離職や若手の入職忌避を招く負のスパイラルを生み出しています。大塚商会は、属人的で煩雑な事務作業を生成AIで標準化・自動化することで、技術者が本来の業務に注力できる環境の実現を目指しています。
AI最強ナビ編集部コメント
入札・見積・安全書類・原価管理といった建設業固有の業務フローをテンプレートとして標準搭載した点は、現場での即戦力性という意味で一歩先を行く取り組みだと思います。
特に注目したのは、若手監督でも「標準品質の安全書類を短時間で作成できる」という点です。技術の属人化が深刻な建設業に おいて、AIが経験の浅いメンバーの底上げを担うという発想は、人材不足の解消策として非常に現実的だと感じました。
大塚商会は今後も業種別の特化型ラインアップを拡充していくとしており、他業種への展開も期待されます。生成AIが「汎用」から「業種特化」へと深化するこの流れは、今後のBtoB向けAI活用の一つのスタンダードになっていくのではないでしょうか。