AI-OCRのおすすめサービス10選!データ管理を効率化
更新日 2025年01月30日
AI-OCRは、手書き文字や印刷された活字を自動でデジタルデータに変換し、業務効率を大幅に向上させる技術です。しかし、数多くのサービスが存在する中で「どのサービスが自社に最適か判断できない」「精度やコスト、システム連携の違いが分からず不安」といった課題を抱える企業は多いでしょう。そこで本記事では、2025年最新でおすすめのAI-OCR10選を厳選し紹介します。さらに、AI-OCRの体験レビューをスクリーンショット付きで掲載。「操作性」や「認識精度」を レビューしていますので、AI-OCR導入を検討中の企業はぜひ参考にしてください。
AI-OCRの比較方法・選ぶポイント
AI-OCRとは、人工知能(AI)を活用した文字認識技術で、従来のOCRに比べ、より高い精度で手書き文字や複雑な書類のデジタル化を可能にする技術です。

AI-OCRを導入することで、書類の自動処理やデータ入力作業の効率化、さらに業務全体の生産性向上が期待できます。導入にあたっては、自社の業務に適したサービスを選定するためにいくつかのポイントを押さえることが重要です。
- クラウド型かオンプレミス型か
- 読み取り可能な書類、処理できる枚数を確認
- 帳票の自動仕訳など自社に必要な機能はあるか
- RPAや基幹システムとの連携に対応しているか
- 無料トライアルでAI-OCRの操作性・認識精度・時間を比較
- 導入費用・月額料金を確認
クラウド型かオンプレミス型か
AI-OCRには、クラウド型とオンプレミス型の2つの導入形態があります。
比較項目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
---|---|---|
特徴 | サービス提供会社のサーバーにアクセスして利用 | 自社サーバーにシステムを設置して利用 |
利用環境 | 〇オンライン環境があれば場所を問わず利用可能 | △社内での利用に限られる |
バージョンのアップデート | 〇自動 | △手動 |
コスト | 〇導入コストが安い | △導入コストが高額 |
セキュリティ | △サービス提供側に依存する | 〇自社で対策できるため強固 |
クラウド型はインターネット環境があればどこからでも利用でき、初期コストが抑えられ、導入が比較的容易です。また、バージョンアップデートが自動で行われ、常に最新の機能を利用できる点も大きな特徴です。しかし、インターネット接続が必要なため、利用は通信環境に依存します。
一方、オンプレミス型は自社サーバーにシステムを設置するため、セキュリティ面での安心感が高く、大量のデータを扱う企業に適しています。ただし、初期導入コストが高く、アップデートも手動で行う必要があります。
読み取り可能な書類、処理できる枚数を確認
AI-OCRはサービスによって読み取り可能な書類や、1ヶ月で処理できる枚数が異なります。納品書や注文書といった「定型帳票」に加え、請求書や契約書、名刺といった「非定型帳票」への対応、さらに手書き文字や縦書き文字の読み取り精度も比較する必要があります。サービスによって、活字に強いAI-OCRや、手書き文字の認識精度が高いAI-OCR、丸囲みやチェックボックス、バーコードまで読み取りできるAI-OCRなど、強みは異なります。
また、1ヶ月で処理できる枚数も重要です。多くのAI-OCRは、プランごとに1ヶ月あたりの処理可能な枚数が異なり、大量処理を行う企業向けには枚数無制限のプランを用意しているサービスもあります。自社が読み取らせたい帳票の種類と業務量に合わせたサービス選定が求められます。
帳票の自動仕訳など自社に必要な機能はあるか
AI-OCRは、自社が必要とする機能が揃っているかも比較ポイントです。特に経理業務で便利な「帳票の自動仕訳機能」は、帳票に記載されたデータを読み取り、自動で仕訳(どの費用がどの勘定科目に属するか)を行うものです。自動仕訳機能があれば、手動で仕訳をする手間が省け、ミスの防止にもつながります。
また、「透明テキストPDF機能」は、紙の帳票をPDF化する際にテキストを埋め込み、後から検索や分析ができる機能です。文字検索が可能になるため、書類の検索や管理の効率化に役立ちます。企業の課題を洗い出したあとに、業務で自動化・効率化したい範囲を明確にして必要な機能に優先順位をつけることがおすすめです。
RPAや基幹システムとの連携に対応しているか
AI-OCRを導入する際、自社で導入済みのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)や基幹システム(ERP)との連携に対応しているかも重要な比較ポイントです。AI-OCR単体では、書類のデジタル化とデータ抽出がメインの機能ですが、RPAや基幹システムとの連携で、「抽出したデータを業務システムに入力していく作業」の自動化が行えます。RPAにより、会計ソフトのような基幹システムへの登録作業までを完全に自動化できるため、経理担当者の負担を軽減し、手入力によるミス防止も可能。また、RPAはエラーが発生時の対応も自動化できるため効率的です。自社の業務フローに合わせたシステム連携ができるかも確認しておきましょう。
無料トライアルでAI-OCRの操作性・認識精度・時間を比較
AI-OCRを導入する前には、無料トライアルを活用して操作性や認識精度、処理速度を確認しましょう。操作性は日常業務の効率に直結するため、実際に操作し、誰でも直感的に使えるかを確認することがおすすめです。また、各社のAI-OCRの認識精度は、帳票の種類や文字のフォーマットによって差が出るため、自社が利用している書類フォーマットで認識精度を試すことが重要です。実際に読み取らせたい帳票をどれだけ正確に読み取れるかを確認することで、導入後のトラブルを防ぐことができます。多くのAI-OCRは無料トライアル期間を設けているため、ぜひ活用してください。
導入費用・月額料金を確認
AI-OCRを導入する際には、導入費用や月額料 金を比較しましょう。クラウド型とオンプレミス型では、発生する料金が異なります。
比較費目 | クラウド型 | オンプレミス型 |
---|---|---|
初期費用 | 無料~10万円ほど | 10万~数十万円ほど |
月額料金 | 3万~20万円ほど | 無料ただし、保守管理費用やカスタマイズ費用は発生 |
クラウド型AI-OCRは月額料金が低めに設定され、初期費用も抑えられますが、データ量や機能によって追加費用が発生することがあります。従量課金制を採用しているサービスもあり、使用した分だけ料金を支払う仕組みのものもあります。
一方、オンプレミス型AI-OCRは初期費用が高額ですが、企業によっては長期的な運用でコストメリットが出るケースもあります。自動化によって削減できる工数や時間と、ツール導入にかかるコストが見合っているかを比較検討し、自社にとって費用対効果が高いAI-OCRを選びましょう。
AI-OCRの比較表
ここからは実際に、料金や機能を比較して、おすすめのAI-OCRを紹介します。人気があるAI-OCRサービス一覧表をご覧ください。
サービス名 | 導入形態 | 初期費用 | 月額料金 | トライアル・デモ |
---|---|---|---|---|
DX Suite | クラウド/オンプレミス | 無料~20万 | 3万~ | 無料 |
SmartRead | クラウド/オンプレミス | 無料 | 3万~ | 有料:3万円/1ヶ月 |
スマートOCR | クラウド/オンプレミス | 要問合せ | 要問合せ | 無料 |
eas(イース) | クラウド | 要問合せ | 5万~ | 有料 |
AIスキャンロボ® | クラウド | 要問合せ | 要問合せ | 有料:3万円~/1ヶ月 |
FROG AI-OCR | クラウド | 要問合せ | 要問合せ | 無料 |
LINE WORKS OCR | クラウド | 無料 | 5万5,000円~ | 無料 |
DEEP READ | クラウド/オンプレミス | 要問合せ | 要問合せ | 無料:2週間 |
DynaEye 11 | オンプレミス | 50万4,000円~ | - | 無料:60日間 |
AnyForm OCR | オンプレミス |