RPAツールおすすめ9選!自動化で業務効率化
更新日 2025年01月30日
RPAツールとは、ロボットにより定型業務を自動化できるシステムです。自社の課題に合ったRPAツールを導入することで、単純作業の自動化によるミスの削減、業務プロセスの迅速化、人的リソースの有効活用が可能になります。
しかし、ニーズ拡大にもとないRPAツールは数多くリリースされており、自社に最適なRPAツールを見極めるのは難しいです。そこで本記事では、最新でおすすめのRPAツール9選をご紹介。導入実績が多く、人気があるRPAツールを厳選しました。
また、RPAツールの口コミ・レビューも紹介しますので、RPAツールで業務効率化を実現したい企業はぜひご覧ください。
RPAツールとは、人の手による単純作業や定型業務をロボットによって自動化するツールです。

RPAツールを導入することで、データ入力や集計、メール送信といった業務を自動化でき、人手不足の解消や作業時間の短縮、人的ミスの削減ができるようになります。RPAツールは、それぞれ特定の業務に特化しているものや汎用的な機能を持つものがあり、導入目的に応じた選択が必要です。ここでは、RPAツールの比較方法・選ぶポイントを解説します。
- 動作環境は「クラウド型・デスクトップ型・サーバー型」のどれか
- ライセンスの共有は可能か
- ロボットは作りやすいか
- 複雑な業務プロセスの自動化にも対応しているか
- プログラミング技術がなくても簡単に操作できるか
- 自社のERPやチャットボットとシステム連携できるか
- 費用は予算 内におさまるか
動作環境は「クラウド型・デスクトップ型・サーバー型」のどれか
RPAツールの種類は、「クラウド型・デスクトップ型・サーバー型」があり、自社に適した動作環境のツールを選ぶことが重要です。
比較項目 | クラウド型 | デスクトップ型(インストール型) | サーバー型(オンプレミス型) |
---|
特徴 | サービス提供会社のサーバーにアクセスして利用 | PCにソフトウェアをインストールして利用 | 自社サーバーにシステムを設置して利用 |
利用環境 | 〇オンライン環境があればどこでも利用可能 | △ソフトをインストールしたPCのみで利用 | △社内での利用に限られる |
バージョンのアップデート | 〇自動 | △手動 | △手動 |
コスト | 〇導入コストが安い | 〇比較的安い | △導入コストが高額 |
セキュリティ | △サービス提供側に依存する | 〇外部からのアクセスを遮断して利用可能 | 〇自社で対策できるため強固 |
クラウド型RPAツールはインターネット経由でアクセス可能なため、場所を問わず利用できることが特徴。初期コストが安く導入しやすい一方で、セキュリティ対策はサービス側に依存します。
デスクトップ型RPAツールは、特定のPCにインストールするタイプで、インストール型RPAツールと呼ばれることもあります。オフライン環境で利用するため安定した動作が期待できますが、RPAの稼働中は他の業務はできないことがデメリット。また、アップデートは手動で行う必要があり手間がかかります。
サーバー型RPAツールは大規模な業務自動化におすすめで、安定性やスケーラビリティに優れていますが、初期コストが高いことが懸念点です。
複数の部署やチームでツールを利用する企業は、RPAツールのライセンスを共有することでコストを抑えられます。サービスによって、1ライセンスで複数端末・複数人で利用可能な「フローティングライセンス」を提供しているもの、ライセンスが個別に必要な「ノードロックライセンス」のみ提供しているものがあるため、導入前にライセンス形態を確認しましょう。小規模でスタートし、将来的に自動化する業務領域を増やしたい企業は、拡張性も考慮して「フローティングライセンス」を検討するのがおすすめです。
ロボットの作り方はRPAツールによって異なるため、従業員がロボットを作りやすいツールを選ぶこともポイント。RPAツールでのロボット作成は、「シナリオ」と呼ばれる自動化手順を作成することが一般的です。レコーディング機能を搭載するRPAツールは、ユーザーが実際にPC上で 行う作業を座標で記録し、それを自動化する形でロボットを作成します。ドラッグ&ドロップの機能があるRPAツールは、簡単にシナリオを作成できるインターフェースとなっており、シナリオテンプレートが豊富に用意されているツールは、スピーディーにロボット作成が可能です。
一方、カスタマイズ性の高いツールを選べば、複雑な業務にも対応可能ですが、その分設定や調整に時間を要することがあります。ロボットは繰り返し作成するものなので、従業員にとって作りやすいツールを選択しましょう。
単純な作業だけでなく、条件分岐や例外処理が多い業務プロセスでも、適切な設定ができるRPAツールを選ぶことで、より幅広い業務の自動化が可能になります。特に、AIや機械学習と組み合わせた高度なツールは、複雑な意思決定やパターン認識、予測が求められる業務にも対応できます。「意思決定や非定型的な作業も自動化したい」「複数のシステムをまたぐ処理も自動で行いたい化」という企業は、業務の特性に応じたツール選定が成功の鍵となります。
プログラミングの専門知識がなくても簡単に操作できるRPAツールであれば、非エンジニアでも自動化を進められるため、導入ハードルが低いです。特に、ノーコードやローコードで操作可能なツールや、操作画面が直感的で分かりやすいツールは、専門的なプログラミング知識がなくてもスムーズに操作可能です。多くのRPAツールは無料デモ・トライアルを提供しているので、導入前に活用し操作性を確認することをおすすめします。
自社のERPやチャットボットとシステム連携できるか
RPAツールはサービスによって連携できる外部システムやアプリケーションが異なるため、自社で利用するシステムと連携できるツールを導入しましょう。RPAツールは、ERPやチャットボットを始め、さまざまな外部システムと連携することで、業務の自動化や効率化をさらに高めることができます。主な連携例は以下の通りです。
連携するシステムの例 | 自動化できる業務 |
---|
ERP(基幹システム) | 財務報告・在庫管理・供給チェーンの業務プロセスなどの統合 |
チャットボット | 顧客対応/チャットボットが受けたリクエストの処理 |
AI-OCR | 紙の書類やスキャンデータを自動で読み取り、データベースに入力するプロセス |
CRM | 顧客情報入力/顧客対応履歴の自動記録/顧客への定型メール送信 |
会計システム | 入金データと銀行明細書の照合/ERPと の連携 |
勤怠管理システム | 勤怠データの自動集計/月末の給与計算の自動化 |
生産管理システム | 不良品発生やエラー時のアラート/製造ラインの稼働状況監視 |
上記以外にも、Slackやchatworkのようなビジネスチャットツールとの連携、GoogleDriveやDropboxといったクラウドサービスとの連携、AIとの連携など対応範囲は多岐にわたります。
RPAツールの費用は、導入形態によって異なります。導入形態ごとの初期費用・月額料金の相場は下記の通りです。
導入形態の種類 | 初期費用 | 月額料金 |
---|
クラウド型 | 無料~数万円程 | 5万円~20万円程 |
デスクトップ型(インストール型) | 無料~25万円程 | 5万円程 |
サーバー型(オンプレミス型) | 100万円程 | 無料(ただし、維持管理費は別途発生) |
クラウド型RPAツールの費用相場は、初期費用が無料から数万円程、月額料金は5万円から20万円程。月額制や年額制のサブスクリプションが一般的です。デスクトップ型RPAツールは、初期費用が無料から25万円程、月額料金は5万円程が相場。一方、サーバー型RPAツールの費用は高額で、初期費用が100万円程、月額料金は無料ですが維持管理費が数万円から数十万円程かかります。「導入コストを抑えたい」「繁忙期だけ活用したい」という企業には、クラウド型RPAツールがおすすめ。
RPAツールによっては、業務規模や機能に応じた料金プランを提供しているので、自社の予算内に収まるプランを比較検討するのも良いでしょう。なお、サポートのレベルによって、トータルコストが変わるサービスも存在するため、サポート料金も含めてチェックしましょう。
ここでは、主要RPAツールを比較します。導入形態・初期費用・月額料金を比較した、下記比較表をご覧ください。
サービス名 | 導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
---|
WinActor | クラウド/サーバー(オンプレミス) | ノードロックライセンス版:27万2,800円(税込)~ | フローティングライセンス版:要問合せ |
UiPath Platform | クラウド/サーバー(オンプレミス) | 無料 | ●無料プランあり(個 人利用向け)●Pro:$420●エンタープライズ:問い合わせ |
RoboTANGO | デスクトップ(インストール) | 10万円~ | 5万円~/1ライセンス |
Blue Prism | クラウド/サーバー(オンプレミス) | 問い合わせ | 問い合わせ |
AUTORO | クラウド | 問い合わせ | 5万円~ |
Power Automate | クラウド/デスクトップ(インストール) | 問い合わせ | ●無料プランあり●2,248円~/1ユーザー |
BizRobo! | クラウド/デスクトップ(インストール) | 問い合わせ | 問い合わせ |
Robo-Pat DX(ロボパットDX) | クラウド/サーバー(オンプレミス) | 無料 | 問い合わせ |
Automation Anywhere | クラウド/サーバー(オンプレミス) | 問い合わせ | 問い合わせ |
ここでは、最新のRPAツールおすすめ9選を紹介します。サービスごとに、特徴や機能も解説していますので、RPAツール導入を検討している担当者はぜひご覧ください。
- WinActor(ウィンアクター)
- UiPath Platform
- RoboTANGO(ロボタンゴ)
- Blue Prism
- AUTORO(オートロ)
- Power Automate
- BizRobo!
- Robo-Pat DX(ロボパットDX)
- Automation Anywhere
WinActor
エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
出典:WinActor https://winactor.biz/
WinActor(ウィンアクター)は、NTTアドバンステクノロジ株式会社が提供する、純国産のRPAツールです。導入実績は8,000社以上で、特に日本の企業向けに最適化された使いやすいUIが特徴。
初心者でも直 感的にシナリオを作成できることもおすすめ。ライセンス形態は、「フローティングライセンス」「ノードロックライセンス」の両方を提供しているので、自社のニーズに合わせて選択できることもメリットです。1,000個以上の豊富なサンプルシナリオや、完全日本語対応のサポートも魅力。
他社製品と比較した強みは、日本企業特有の条件・業務プロセスにも対応していること、そして、シナリオの作りやすさです。
主な機能
- メールサポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
- Pマーク
UiPath Platform
UiPath株式会社
出典:UiPath Platform https://www.uipath.com/ja/product
UiPath Platformは、UiPath株式会社が提供するRPAツールです。プロセス自動化を提供する「UiPath Business Automation Platform」を展開しています。
このプラットフォームは、業務プロセスの発見、自動化、運用を一元的に管理できる点が特徴。特に、AIとRPA技術を組み合わせ、業務効率を最大化するためのツール群を提供しており、他社に比べて柔軟な自動化ソリューションを実現しています。
UiPath Platformは、「AIを活用し複雑な業務プロセスも自動化したい」という企業におすすめ。無料トライアルもあり、導入前の検討が可能です。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
RoboTANGO
スターティアレイズ株式会社
出典:RoboTANGO https://reiworq.com/robotango/
RoboTANGO(ロボタンゴ)は、スターティアレイズ株式会社が提供する、国産デスクトップ型RPAツールです。5年以上RPAサービスを提供しており、中小企業600社以上への導入実績を持ちます。
最大の特徴は、操作しやすく、低価格なこと。レコーディング機能により、日常のPC作業を録画するだけでRPAロボットを作成でき、業務効率化が容易に実現します。また、1ライセンスを複数台のPCにインストール可能なフローティングライセンスを提供していることもおすすめ。
月額料金は1ライセンスあたり5万円からとリーズナブル。3週間の無料トライアルも提供中です。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
SS&C Blue Prism
Blue Prism Limited
出典:SS&C Blue Prism https://www.blueprism.com/japan/
Blue Prismは、SS&C Technologiesが提供するRPAツールです。RPAに必要なさまざまな機能を持ち合わせインテリジェントオートメーションにより作業を効率化できることが特徴。
RPAを基盤に、AIや機械学習を組み合わせて、業務の自動化を促進します。特に金融、ヘルスケア、製造業など多岐にわたる業界で導入され、業務効率向上やコスト削減に貢献しています。
他社と比較して、Blue Prismは高度なセキュリティやスケーラビリティを強みとし、クラウドおよびオンプレミスの選択肢も提供しています。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
AUTORO
オートロ株式会社
出典:AUTORO https://autoro.io/
AUTORO(オートロ)は、オートロ株式会社が提供するRPAツール。ノーコードで業務自動化が可能なクラウド型RPAツールで、プログラミングの知識がなくても、簡単に業務フローを自動化できる点が大きなメリット。
さまざまなタイミングでロボットを起動できることが強みで、定期実行処理だけでなく、メール受信、他システムのステータス変更に連動した起動といった、自動化したい業務のフローに合わせて起動方法を柔軟に設定可能。サポートはレベルに応じて2つのプランを提供。
2週間の無料トライアルも提供しており、トライアル期間中は全機能を制限なく使用可能です。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
Power Automate
日本マイクロソフト株式会社
出典:Power Automate https://flow.microsoft.com/ja-jp/
Power Automate(パワーオートメート)は、日本マイクロソフト株式会社提供するRPAツール。ローコードで利用できる包括的なプロセス自動化ツールで、業務フローやデータ統合を自動化し、作業効率を大幅に向上させるのが強み。
他社ツールと比べ、Power AutomateはMicrosoft 365やTeamsとの深い統合により、ExcelやOneDriveなどのマイクロソフト製品とシームレスに連携できることが特徴。30日間の無料トライアルも提供。
Power Automateは、スケーラブルで幅広い企業に対応する柔軟なソリューションです。
主な機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
BizRobo!
RPAテクノロジーズ株式会社
出典:BizRobo! https://rpa-technologies.com/
BizRobo! は、RPAテクノロジーズ株式会社が提供するRPAツール。独自の「オールインワン価格体系」を採用し、開発環境と実行環境が一体となっており、追加コストの心配がないのがおすすめのポイント。
1ライセンスで無制限にロボットを作成・運用できるため、大規模導入でコスト効率を最大化します。また、リモート対応やスモールスタートが可能なため、初めてのRPA導入企業にもおすすめです。
スケーラビリティにも優れているため、将来的に自動化する範囲を広げたい企業にも、BizRobo! はおすすめのRPAツールです。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
Robo-Pat DX
株式会社FCEプロセス&テクノロジー
出典:Robo-Pat DX https://fce-pat.co.jp/
Robo-Pat DX(ロボパットDX)は、株式会社FCEプロセス&テクノロジーが提供するRPAツールです。導入実績は1,300社を突破し、(2024年5月末時点)サポート満足度の高いサービス。
他社と比較した強みは、フローティングライセンスで1ライセンスで複数のPC端末で利用可能なこと。加えて、充実したサポートがすべて無料なことも大きなメリットです。導入企業には専任サポートが付き、定着支援も充実しています。プログラミングの知識不要で現場の担当者が簡単に業務を自動化できるのが特徴で、特に中小企業や複数拠点での導入におすすめ。
契約は1ヶ月単位のため、「繁忙期だけ使いたい」という企業に最適で、「 繁忙期だけ実行専用を増やす」など効率的な運用も可能。無料トライアル期間は1ヶ月で、3ライセンスまで使用できることもおすすめです。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
Automation Anywhere
Automation Anywhere Inc.
出典:Automation Anywhere https://www.automationanywhere.com/jp/
Automation Anywhereは、Automation Anywhere Inc.が提供するRPAツールです。同社は企業向けのインテリジェントオートメーションプラットフォームを提供するリーディング企業で、特に、RPAを通じて、業務の効率化と生産性向上を支援する点で注目されています。
競合他社と比べた強みは、AI技術を活用し、業務プロセスの自動化だけでなく、分析や拡張も行える統合的なソリューションにあります。Automation AnywhereのAIモデルは、3億を超えるオートメーションでト レーニングされています。加えて、高いセキュリティもおすすめの理由です。
また、Community Editionでは学生と開発者を対象に無料で全機能を体験可能です。
主な機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- クラウド(SaaS)
ここでは、RPAツール「WinActor(ウィンアクター)」の口コミ・レビューを紹介します。複数の口コミ・レビューを紹介していますので、自社のRPAツール選びの参考にしてください。

出典:X Corp. 『WinActor 7.5の画像マッチング設定 | EMI RPA導入支援』

出典:X Corp. 『WinActorのワークフロー作成 | ひであき@自分らしく活きるエンジニア』

出典:X Corp. 『WinActorのバージョンアップ | NANCY』

出典:X Corp. 『WinActorの値と数式の設定 | まる 5550』

出典:X Corp. 『WinActorのExcel操作 | まる 5550』
以上、RPAツール「WinActor」のX(旧Twitter)での口コミ・レビューでした。Xでの口コミ・レビューを見る限り、他社RPAツールと比較して「WinActor」はできることがきめ細かな印象です。国産ツールとして、日本の企業向けに最適化していることに納得しました。また、「WinActor」は国内での導入実績数が豊富なため、それに比例して日本語での口コミ数やレビューの投稿数も多いです。「WinActor」の導入を検討中の企業はぜひ参考にしてください。
ここでは、RPAツール「UiPath」の口コミ・レビューを紹介します。「UiPath」の導入を検討中の企業はぜひ参考にしてください。

出典:X Corp. 『UiPathの処理の正確性 | しの』

出典:X Corp. 『UiPathのグローバル変数 | 川島誠也@RPA』

出典:X Corp. 『UiPathの検索窓 | 川島誠也@RPA』
以上、RPAツール「UiPath」の口コミ・レビューでした。Xでの口コミとレビューを見る限り、他社RPAツールと比較して「UiPath」は高度な機能が際立つツールという印象です。また、「UiPath」は海外発RPAツールで利用者が世界中にいるため、英語で多くの口コミやレビューが投稿されていました。「UiPath」はAIとRPA技術を組み合わせた高度なツール群を提供しているので、AI×RPAで複雑な業務プロセスを自動化したいという企業には特におすすめです。
RPAツールの口コミ・レビュー③Power Automate
ここでは、RPAツール「Power Automate」の口コミ・レビューを紹介し ます。

出典:X Corp. 『Power AutomateのPicture-in-Picture | こさい@完全自動化研究所』

出典:X Corp. 『Power Automate | しもちゃん 修行中』

出典:X Corp. 『Power Automateによる受付業務の自動化 | ゆり@PowerPlatform勉強中』

出典:X Corp. 『Power Automateのエラー | パワ実@業務効率化・データ活用情報発信』
以上、RPAツール「Power Automate」の口コミ・レビューを紹介しました。Microsoft社が提供する「Power Automate」は他社RPAツールと比較し、office製品のアプリと連携しやすく導入ハードルが低い印象です。無料版「Power Automate for desktop」から始め、そのまま有償版の「Power Automate」に移行するユーザーも多いように見受けられます。事務業務を自動化したいRPAツール初心者には、利用しやすいツールのひとつでしょう。
RPAは「Robotic Process Automation」の略称で、「ロボットによる業務自動化」と訳されます。RPAツールとは、定型業務を自動化するためのツールで、手作業による反復的なタスクを自動的に実行し、業務の効率化を図ります。RPAツールは、作成したシナリオに基づいてデータ入力や操作を代行し、人間の手を介さずに作業を完了します。企業はRPAツールを導入することで、多くの業務を自動化でき、従業員はより重要な業務に集中できるようになります。
労働人口の減少により多くの企業は人材不足の課題を抱えており、RPAツールを活用する企業は増えています。
ICT市場調査コンサルティングの株式会社MM総研によると、RPAツールの導入率は年商50億円以上の企業で45%、年商50億円未満の企業で12%という結果でした。

※出典:株式会社MM総研 プレスリリース『
RPA国内利用動向調査 2022』
また、早い時期にRPAツールを導入した企業の方が、より幅広くRPAツールを活用していることも明らかになりました。2017年以前にRPAツールを導入した企業の40%以上が、大きな効果が見込める業務のRPA化を終え、より細かな業務の自動化を進めている段階とのこと。
この調査から、RPAツール活用の有無がビジネスプロセス自動化に差を生んでいることが分かります。RPAツールの中には、定型業務だけでなく、条件分岐が多い複雑な業務プロセスも自動化できるツールもあり、導入することで幅広い業務を自動化できます。人材不足や残業コスト削減などが課題の企業は、RPAツールの活用がおすす めです。
RPAツールとAI、Excelマクロ、VBAの違い
RPAツール、AI、Excelマクロ、VBAはそれぞれ業務の自動化ができる技術ですが、役割や特性には違いがあります。
| RPAツール | AI | Excelマクロ | VBA |
---|
特徴 | 反復作業やルールに沿った作業が得意 | 学習したデータを基に識別、判断を行える | Excel内でのデータ操作を自動化 | Microsoft Office製品内の操作を自動化 |
自動化できる範囲 | PC内の作業全般。連携により幅広く自動化 | RPA連携で幅広く自動化 | Excel内 | Microsoft Office製品内に限定 |
プログラミングスキル | 不要 | 不要 | 必要 | 必要 |
RPAは設定したルールに基づいて、定型業務を正確に繰り返すことが得意で、データの転記やファイル管理などの手順を自動化します。対して、AIは自ら学習し、データのパターンを分析して判断を下すことができます。AIは特に、非定型業務や、複雑な意思決定・予測を伴うプロセスで強みを発揮します。RPAツールはAIを組み合わせることで、業務効率の高度化を実現可能です。
RPAツールは、複数のアプリケーションやシステム間での作業を自動化するのが得意で、Webブラウザやメールクライアントなどを横断したデータ処理が可能です。これに対して、ExcelマクロはExcel内でのデータ操作を自動化するツールのため、外部システムとの連携は基本的に困難です。また、RPAはプログラミング知識がなくても直感的に操作できるツールが多い一方、Excelマクロはプログラムを書くスキルが必要となる点も明確な違いです。さらに、RPAは大量データ処理にも対応可能で、Excelを超えた複雑な業務プロセスの自動化を行えます。
VBA(Visual Basic for Applications)は主にMicrosoft Office製品内での操作を自動化するために使用されるプログラミング言語で、ExcelやWord、PowerPointなどの定型業務を効率化する際に使用します。対してRPAツールは、Office製品だけでなく、WebブラウザやERP、外部システムなど、複数のアプリケーションを横断して操作を自動化できます。また、RPAはプログラミングスキルが不要ですが、VBAはコーディングスキルが必要です。
ここでは、RPAツールの特徴を活かせる業務を解説するとともに、RPAツールがおすすめの企業を紹介します。
- 繰り返しの業務が多い企業
- 毎日大量のデータ処理作業が発生する大企業
- 人材不足が深刻な企業
- 業務内で複数のシステムを使用している企業
RPAツールは、繰り返しの定型業務が多い企業におすすめです。例えば、経理・総務・人事などのバックオフィス業務では、データの入力や転記作業をRPAで自動化することで、生産性の向上が期待できます。そのほか、金融業界ではデータ入力や取引処理、製造業では在庫管理や受発注処理、医療業界ではカルテ入力やレポート作成などの自動化におすすめ。このように手動で行うと時間がかかりミスが発生しやすい定型業務は、RPAツールでの自動化に最適です。
毎日大量のデータ処理作業があり、常に稼働しつづけるシステムを必要とする大企業にもRPAツールはおすすめ。RPAツールは24時間365日稼働するため、大量の定型業務の処理を効率化できます。RPAツールで自動化することで、作業時間の大幅な短縮や入力ミスの防止が実現し、生産性向上につなげられます。
人手不足が深刻な企業においても、RPAは効率化とコスト削減を実現する有効なツールです。特に、中小企業は人材不足の課題を抱える企業が多いでしょう。RPAツールの導入により、繰り返し行われる単純な反復作業を自動化できます。従業員は単純作業から解放され、より重要な業務に集中できるようになります。人的リソースの削減を目指している企業に、RPAツール活用はおすすめです。
CRMやコールセンターシステム、受発注管理など、特定の業務内で複数のシステムを使用している企業にもRPAツール活用はおすすめです。RPAツールは複数のシステムやアプリケーション間をまたいだ自動化が可能。システム間のデータ統合を一貫性のある処理で自動化でき、無駄な操作を省いて、全体を最適化できます。
RPAツールは業務効率化に大きく貢献しますが、導入や活用においてい くつかの注意点があります。
- 自動化する業務の見極めが必要
- 運用ルールを決めておく
- サーバダウンやシステム障害の発生を想定しておく
- セキュリティ対策として、アクセス権限の設定やアップデートを怠らない
1つ目の注意点は、自動化する業務の見極めが必要なことです。RPAツールで自動化できるのは、パソコンを用いた業務で、かつ、再現性がありルール化できる業務に限られます。業務フローが頻繁に変わる環境ではシナリオのメンテナンスが増えてしまうため注意が必要です。自動化したい作業を洗い出し、「何を、どうするか」を明確に言語化できる作業をRPA化の候補にしましょう。
2つ目の注意点は、RPAツール導入後は運用ルールを決めておくことです。RPAツールは稼働させると休まず動き続けます。運用ルールを 決めないままRPAツールを稼働させると、管理者が不在の「野良ロボット」が増え、情報漏えいのリスクが高まるおそれがあるので注意しましょう。RPAツールの管理やメンテナンスを、「いつ誰が行うか」を事前に決めておくことで、ロボットを安全かつスムーズに運用できます。
RPAツールはサーバーやシステム上で動作するため、サーバーダウンやシステム障害が発生した場合、データ消失や業務停止といったリスクがあります。こういった事態を想定し、対策を事前に準備しておく必要があります。システム障害発生時に業務が止まらないよう、バックアップ体制を整えることに加え、システム復旧のためのプロセスを明確にしておきましょう。
また、クラウド型RPAを利用している場合には、サービス提供側のサービス停止に備えたリスク管理も欠かせません。サービス提供側のリスク管理を事前に把握することで、万が一の業務の中断やデータ損失のリスクに備えることができます。
セキュリティ対策として、アクセス権限の設定やアップデートを怠らない
RPAツールが社内の機密情報や重要なデータにアクセスする場合、アクセス権限を適切に設定することで、不要な情報漏えいや不正利用を防止できます。また、RPAツール自体も定期的にバージョンのアップデートを行い、常に最新バージョンのセキュリティを適用することが必要です。これにより、RPAツールに潜む脆弱性を排除し、安全な環境での運用を維持することができます。
クラウド型RPAツールであれば、自動でアップデートが行われます。手間をかけることなく、常に最新の状態でシステムを利用できるためセキュリティ対策にもおすすめです。
まとめ:必要な機能があるRPAツールを費用で比べるのがおすすめ
RPAツールを選ぶ際には、まず自社の業務に必要な機能を明確にし、その機能を提供しているツールの中から費用を比較するのがおすすめです。自動化したい業務の範囲や複雑さによって必要な機能が異なるため、単に人気のツールを選ぶのではなく、自社のニーズに合致したツールを選定することが重要です。また、初期費用やライセンス費用だけでなく、運用やサポート、拡張性を含めた総合的なコストを検討することで、最適なRPAツールを導入できるでしょう。
おすすめのRPAツールについて、よくある質問に回答します。
無料でおすすめのRPAツールは、「UiPath Community Edition」と「Automation Anywhere Community Edition」です。これらの無料ツールは、基本機能を無料で提供し、小規模なビジネスや個人利用に適しています。UiPathは直感的な操作が特徴で、ドラッグ&ドロップで簡単にワークフローを作成可能。Automation Anywhereもノーコードで自動化が可能です。
RPAは日本だけでなく、世界中で広く利用されている技術です。特に、労働力不足や業務効率化が求められる国々で急速に導入が進んでいます。アメリカやヨーロッパをはじめ、多くの企業がRPAを活用して定型業務の自動化を推進し、コスト削減や生産性向上を図っています。
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