複雑な帳票もAIが即時生成。マネーフォワード、帳票作成エージェント提供開始
更新日 2026年04月28日

【こんな方におすすめ】
- 月次決算の帳票作成・確認作業の工数削減策を探している経理・財務担当者
- 経理業務へのAI導入を検討しているが、財務数値の正確性確保に懸念がある管理部門の方
- AIエージェントを活用したバックオフィス効率化の最新動向を追いたい方
マネーフォワードは4月27日、「マネーフォワード クラウド会計Plus」で、チャットの指示から分析帳票をAIが即時生成する「カスタム帳票作成エージェント」を提供開始すると発表しました。
自然言語で参照したい データを指示するとAIが帳票を即時生成し、不足情報がある場合は質問や候補提示を行いながら対話的にカスタマイズできるとしています。作成した帳票は保存・共有でき、ドリルダウンによる詳細確認やCSVダウンロードにも対応します。
これにより、帳票作成や月次決算後の確認作業、異常値の原因調査などにかかる工数削減を狙います。
「カスタム帳票作成エージェント」の特徴
- チャット指示で帳票を即時生成:「科目別・部門別の月次推移3期分」「増減率付きの部門別PLの前期比較」など、表計算ソフトでの加工が必要だった帳票作成をクラウド上で完結できるとしています。

- 複雑な集計・比較にも対応:3つのマスタ軸を掛け合わせたクロス集計や、最大5会計年度の期間比較に対応。
- 軸・フィルタは後から調整可能:生成後にパラメータを手動調整できる運用も想定されています。
- 仕訳明細へドリルダウン:帳票から個々の仕訳明細へ直接遷移でき、異常値の原因究明や監査・レビュー時の根拠確認を迅速化します。
- 会計データの信頼性を担保:AIが担うのは帳票の構成案のみで、数値の生成や加工は行いません。帳票上の数値はすべて実際の仕訳データに基づく集計結果のため、AIによる誤情報のリスクなく、正確な財務データをもとに分析・レポーティングができるとしています。
提供背景
経理担当者は月次決算で膨大な仕訳データを分析し、経営判断に資するレポートを作成する必要があります。
従来は表計算ソフトで手作業の集計が多く、「科目×部門×取引先」など複雑な条件での照合や、異常値の元となる仕訳の探索に工数がかかり、レポート作成に追われて本来の分析に時間を割けない課題がありました。
こうした課題に対し、「カスタム帳票作成エージェント」を提供することで、経理担当者は自然言語で指示するだけで必要な帳票を即座に作成し、気になる数値をスピーディーに深掘りできるようになります。
レポート作成の工数を削減し、本来注力すべき分析や経営判断のサポートに時間を充てられる環境の実現を狙うとしています。
AI最強ナビ編集部コメント
「カスタム帳票作成エージェント」は、チャットで帳票を手軽に作れる入口の設計と、仕訳明細まで掘り下げられるドリルダウン機能を組み合わせ、帳票作成から異常値の原因究明までをクラウド上でひとつの流れとしてつなげようとしている点がポイントです。
また、AIが数値の生成や加工を行わず、帳票上の数値はすべて実際の仕訳データに基づく集計結果とする方針を明示しているのは、財務領域で欠かせない「信頼性」の論点に正面から向き合った設計と言えます。
今後は異常値の自動検知や原因特定機能の追加も予定されており、月次決算の確認から財務分析までをAIがサポートする動きが広がっていきそうです。