サイボウズ、「kintone AI」を正式提供。検索AI・アプリ作成AIで業務改善を支援
更新日 2026年04月23日

【こんな方におすすめ】
- kintone上の業務データをAIで検索・要約・分析したい現場担当者
- ノーコードでの業務アプリ作成を効率化したい管理部門・DX担当者
- 社内ナレッジや日報、商談履歴などの活用に課題を感じている方
サイボウズは4月22日、業務改善プラットフォーム「kintone」のAI機能「kintone AI」を、6月14日から正式提供すると発表しました。これまで「kintone AIラボ」でβ版として提供していた「検索AI」「アプリ作成AI」などのAI機能を、正式版として利用できるようにするものです。

正式提供の対象は、スタンダードコースまたはワイドコースを契約中のユーザー。個別の申し込みは不要で、管理者が「kintone AI管理」画面から利用したいAI機能を選択することで利用を開始できます。
kintoneに蓄積された業務データの活用や、現場主導のアプリ作成をAIで支援する機能として展開されます。
kintone AIの主な特徴
- 業務データの検索・要約・分析を支援:β版の「kintone AIラボ」では、kintoneに蓄積された社内制度やマニュアル、過去の問い合わせ履歴をAIで横断的に検索する機能や、日報・商談履歴・活動記録などを要約・分析する機能が提供されていました。正式版でも、こうした業務データの活用を支援するAI機能が提供されます。
- 現場主導のアプリ作成をAIで後押し:kintoneは、ITの専門知識がなくても業務アプリを作成できるノーコード・ローコードのプラットフォームです。「kintone AI」では、市民開発をさらに広 げるためのAI機能も提供され、業務に合わせたアプリ作成を支援します。
- 追加申し込みなしで利用開始可能:正式提供は6月14日を予定。スタンダードコースまたはワイドコースの契約ユーザーであれば、追加の個別申し込みは不要です。管理者が利用するAI機能を選択し、チーム全体でAI機能を活用できる仕組みです。
kintone AI正式提供の背景
2025年4月からβ版として提供されていた「kintone AIラボ」では、kintoneに蓄積された社内制度やマニュアル、過去の問い合わせ履歴をAIで横断的に検索する機能などが提供されていました。サイボウズによると、検索時間の短縮や社内ナレッジの有効活用につながる点が評価されていたといいます。
また、日報や商談履歴、活動記録などをAIで要約・分析することで、報告書作成の効率化や、データに基づく新たな気づきを得られる点についても評価が寄せられていました。
社会全体でAI活用への関心が高まるなか、業務効率化を目的にAIを使いたいというニーズは今後さらに高まると見込まれています。こうした背景を受け、サイボウズは「kintone AI」を正式版として提供する方針です。
今後は、「AIとチームのデータ活用」「業務プロセスのエージェント化」「市民開発とガバナンスの両立」「エコシステムの拡充」という4つのテーマに注力し、新たなAI機能の開発を進めるとしています。
AI最強ナビ編集部コメント
kintoneは、顧客管理や出張申請、業務日報など、現場ごとの業務に合わせてアプリを作れる点が強みのプラットフォームです。一方で、アプリやレコードが増えるほど、社内に蓄積された情報をどう探し、どう活用するかが新たな課題になりやすい面もあります。
「kintone AI」が注目されるのは、単にAI機能を追加するだけでなく、すでに業務データが集まっている場所にAIを組み込む点です。
社内マニュアルや問い合わせ履歴を横断検索したり、日報や商談履歴を要約・分析したりできれば、現場担当者の情報収集や報告業務の負担を減らせる可能性があります。
また、アプリ作成AIのような市民開発支援は、現場が自分たちの業務改善を進めるうえでも重要です。AIによ ってアプリ作成のハードルが下がれば、IT部門だけでなく現場部門も業務改善に参加しやすくなるでしょう。
一方で、業務データをAIに扱わせる以上、アクセス権や利用範囲の管理も欠かせません。今後は、AI活用のしやすさとガバナンスをどう両立するかが、企業のkintone活用を左右するポイントになりそうです。


