Salesforce、AIエージェントが業務システムを直接活用できる新基盤「Headless 360」を発表
更新日 2026年04月20日

【こんな方におすすめ】
- SalesforceやAgentforceの導入を検討しており、AIエージェントとの親和性が気になる
- AIエージェントの開発・運用・改善を支援する仕組みを知りたい
- 開発工数を抑えながら、自社の業務フローにAIエージェントを組み込みたい
Salesforceは、4月15日・16日に米サンフランシスコで開催されたTDXで、AIエージェントと開発者のための新しいプラットフォーム基盤「Salesforce Headless 360」を発表しました。
これまでSalesforceの操作はブラウザからのログインが前提でしたが、Headless 360ではSalesforce上の機能をAPI・MCPツール・CLIコマンドとして利用できるようにする構想が示されています。
AIエージェントはブラウザを必要とせず、Salesforceのデータやワークフローに直接アクセスできるようになります。Headless 360は、こうしたAIエージェント時代に対応する新しい基盤です。
「Salesforce Headless 360」の主な特徴
- 60種類以上の新MCPツール&30以上のコーディングスキル:Claude Code、Cursor、Codexなど既存のコーディングエージェントから、Salesforceのデータ・ワークフロー・ビジネスロジックを含むプラットフォーム全体にリアルタイムでアクセス可能になるとしています。
- Agentforce Experience Layer(新エクスペリエンスレイヤー):AIエージェントの「何をするか」と「どう表示するか」を分離する新UIサービス。一度構築すれば、Slack・モバイル・ChatGPT・Claude・Gemini・Teamsなど、複数の利用環境で表示できるとしています。
- AIエージェントのライフサイクル管理ツール:リリース前のAgentforceテストセンターによるポリシー違反チェック、リリース後のSession Tracingによる原因特定、A/Bテストによるバージョン比較など、エージェントのテ ストや監視、改善を支援します。
機能開発の背景
AIエージェントはブラウザのUIをクリックするのではなく、APIを呼び出し、MCPツールを起動し、CLIコマンドを直接実行します。従来は人がUIを操作する利用形態が中心でしたが、SalesforceはAIエージェント時代に向けて、機能を外部から直接利用できる形に再構築したと説明しています。
Salesforceは約2年半前からAIエージェントのためのプラットフォーム再構築に着手。機能をUIの奥深くに埋め込むのではなく、外部から直接アクセスできる形に開放することで、AIエージェントも既存のデータやワークフローを活用しやすい環境を整備しました。
Salesforceは、Data 360、Customer 360、Agentforce、Slackなどを組み合わせ、コンテキスト・業務ロジック・エージェント管理・エンゲージメントを統合的に扱える基盤として位置づけています。これにより、企業は一から仕組みを構築し直すことなく、AIエージェントを実業務に組み込みやすくなるとしています。
AI最強ナビ編集部コメント
AIエージェントの普及に伴い、「エージェントがUIをクリックする」という前提から「エージェントがAPIを直接呼び出す」という前提へ、プラットフォームのあり方そのものが変わりつつあります。
Headless 360は、AIエージェントがSalesforceを直接活用するための基盤を整える取り組みといえます。
Headless 360は、AIエージェントがSalesforceを直接活用するための基盤を整える取り組みといえます。
特に注目したいのは、AIエージェントのライフサイクル管理ツールの充実です。「AIエージェントをリリースすること」だけでなく、「本番環境で意図通りに動き続けるよう管理・改善すること」が大きな課題になりやすい中、Salesforceがテスト・モニタリング・A/Bテストまでを一気通貫で提供する姿勢は、エンタープライズ導入のハードルを下げる可能性があります。
すでにSalesforceを活用している企業にとって、AIエージェントを実業務に組み込む段階を検討するうえで、注目度の高い発表といえそうです。
※本発表に含まれる未提供のサービスや機能について、予定通りに提供されない、または提供されない可能性があります。