月次決算の集計・分析を自動化。「Manageboard」新搭載AIエージェントが経理業務を変える
更新日 2026年04月02日

【このニュースでわかること】
- マネーフォワードコンサルティングが「業績分析エージェント」を提供開始
- AIが仕訳データを自動解析し、内訳集計や要因分析コメントを自動生成
- 経理担当者の手作業による勘定科目の集計や資料作成の壁を突破
マネーフォワードは4月2日、グループ会社のマネーフォワードコンサルティングが、経営管理プラットフォーム「Manageboard」でAIエージェント「業績分析エージェント」の提供を開始したと発表しました。主な対象ユーザーは、企業の経理・経営企画担当者や会計事務所スタッフを想定しています。
本機能は、手作業で行っていた勘定科目の内訳集計 を自動化し、月次決算業務の大幅な効率化と経営判断の迅速化を支援するものです。
新機能・サービスの概要
- 仕訳の自動分類・集計をボタン一つで実現:AIが仕訳の部門情報や摘要欄のテキストを読み取り、ルールベースでは難しい表記揺れやイレギュラーな記述も文脈から判断して一覧化します。
- 分析コメントを自動作成:データ集計に加え、分析結果や傾向をまとめたコメントをAIが自動生成します。経営会議などでの特定科目の内訳に関する質問にもスムーズな回答ができます。
- 一貫した基準で集計し属人化を防止:担当者の知識・経験に依存していた仕訳の分類・集計をAIが一貫した基準で自動化し、引き継ぎ等に左右されない一定の分析品質を維持します。
当社の相談事例に見る、手作業による集計業務が効率化を妨げる理由
月次決算や予算管理の効率化を検討している企業から、当社にも多くのご相談が寄せられています。特に、Excelを中心とした手作業管理の煩雑さや属人化を課題として挙げるケースが目立ちます。
相談事例
「Excelで予算管理や数字の取りまとめを手作業で行っており、入力や集計の工数が大きくなっているため、手入力を減らして集計作業を効率化したいと考えています。システム導入も視野に入れつつ、現行の運用を活かしたまま工数を削減できる方法(AIによる自動化など)を検討しています」(従業員数500〜999名)
※直近のDX・AI活用に関する相談データをもとに、個人・企業が特定されないよう編集のうえ集計しています。
Excelを用いた手作業による集計は、入力ミスや属人化を引き起こしやすく、担当者の大きな負担となっています。今回リリースされた「業績分析エージェント」は、こうした手作業の工数削減を目的としたツールの一つです。
【AI最強ナビの視点】AI自動化で経理部門の役割はどう変わるか
前述の事例のように、予算管理や決算に関わる集計作業に多大な時間を奪われている企業は少なくありません。AIツールが膨大なデータの分類や集計を担うことで、経理や経営企画の担当者は、単なる「作業者」から「分析・提案を行う戦略的役割」へとシフトしていくと考えられます。
また、属人化しがちな知見をAIが標準化することで、担当者の交代や人材不足への対策にも寄与する機能と言えます。
ビジネスの現場では、データをいかに速く正確に集約し、経営の意思決定に活かすかが問われています。
そのため、データ処理や報告資料の作成に課題を抱える企業にとって、AIエージェントの導入は今後ますます検討すべき有用なアプローチとなっていくと予想されます。