AI自動翻訳ツールおすすめ9選|導入メリットや選び方も解説
更新日 2026年01月06日
AI自動翻訳ツールは、ビジネス文書やWebコンテンツ、多言語対応の業務を効率化できる手段として注目されています。一方で、「Google翻訳やChatGPTと何が違うのか」「無料ツールで十分なのか」「業務で使っても安全なのか」といった疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
AI自動翻訳ツールには、翻訳精度や対応言語数、セキュリティ、専門用語への対応力など、用途によって選ぶべきポイントがあります。適切に選ばなければ、翻訳品質や情報管理の面で課題が生じることもあります。
本記事では、AI自動翻訳ツールの特徴や選び方を整理したうえで、おすすめのAI自動翻訳ツールをご紹介します。無料ツールと有料ツールの違いも解説するため、自社や個人の目的に合ったツール選定の参考にしてください。
ここからは、翻訳精度、対応言語、セキュリティ、業務利用のしやすさといった観点から、AI自動翻訳ツールをご紹介します。個人利用から法人利用まで幅広く検討できる代表的なツールを中心に選定しました。
DeepL
DeepL
出典:DeepL https://www.deepl.com/ja/publisher
個人向け/法人向け(両対応)
DeepL翻訳は、自然な文章表現に強みを持つAI自動翻訳ツールです。特に英語や欧州言語を中心に、文脈を考慮した訳文が得られやすく、読みやすさを重視した翻訳を行いたい場面で利用されています。
特徴は、文章全体の流れを保ったまま翻訳しやすい点です。単語単位ではなく文全体を捉える設計のため、直訳調になりにくく、業務メールや説明文などでもそのまま使えるケースがあります。有料プランでは、ファイル翻訳や用語集機能、入力データを学習に使わない設定も提供されています。
実務では、社内資料や海外向け文書の一次翻訳として使われることが多く、人による最終確認を前提に運用することで、翻訳作業全体のスピード向上につなげやすいツールです。
Google翻訳
グーグル合同会社
出典:Google翻訳 https://apps.apple.com/us/app/google-translate/id414706506
個人向け/法人向け(両対応)
Google翻訳は、対応言語数の多さが特徴のAI自動翻訳サービスです。テキスト翻訳だけでなく、音声・画像・Webページ翻訳など、幅広い入力形式に対応しています。
特徴は、100以上の言語をカバーしており、多言語環境での情報確認や簡易翻訳に使いやすい点です。個人利用ではブラウザやスマートフォンから手軽に利用でき、法人向けにはGoogle Cloud TranslationとしてAPI連携も提供されています。
実務面では、海外情報の収集や、多言語での概要把握といった用途で使われることが多く、翻訳対象や用途を限定することで効率的に活用しやすくなります。
Microsoft Translator
日本マイクロソフト株式会社
出典:Microsoft Translator https://www.microsoft.com/ja-jp/translator/
法人向け中心(個人利用も可)
Microsoft Translatorは、Microsoftが提供するAI自動翻訳ツールで、Office製品やTeamsとの連携を前提に設計されています。業務環境に組み込みやすい点が特徴です。
特徴として、WordやPowerPoint、Teamsなどと連動し、文書作成やコミュニケーションの中で翻訳を行える点が挙げられます。会議中の字幕翻訳や、チャット内容の翻訳など、リアルタイム性を重視した機能も用意されています。
実務では、海外拠点とのやり取りや社内コミュニケーションの補助として使われるケースが多く、Microsoft製品を中心に業務を構築している組織では導入イメージを描きやすいツールです。
みらい翻訳plus
株式会社みらい翻訳
出典:みらい翻訳plus https://plus.miraitranslate.com/
法人向け
みらい翻訳は、国内企業向けに提供されているAI自動翻訳ツールです。業務利用を前提としたセキュリティ設計が特徴です。
特徴として、入力データをAIの学習に利用しない仕様や、専門分野に配慮した翻訳エンジンが用意されています。PDFやWordなどのファイル翻訳にも対応しており、業務文書の扱いやすさを意識した設計です。
実務では、社内資料や対外向け文書の翻訳に使われることが多く、情報管理やコンプライアンスを重視する組織で検討されやすいツールです。
T-4OO
株式会社ロゼッタ
出典:T-4OO https://www.rozetta.jp/t4oo/
法人向け
T-4OOは、専門分野向けの翻訳に強みを持つAI自動翻訳ツールです。技術文書や契約関連文書など、精度が求められる用途を想定しています。
特徴は、分野別に最適化された翻訳エンジンと、専門用語への対応力です。用語のばらつきを抑えやすく、文書全体の統一感を保った翻訳が行いやすくなります。
実務では、製造業や研究部門などで、一次翻訳の効率化を目的に導入されるケースが見られます。
SYSTRAN
シストランジャパン合同会社
出典:SYSTRAN https://www.systran.co.jp/
法人向け
SYSTRANは、長年翻訳技術を提供してきたベンダーのAI自動翻訳ソリューションです。法人向け利用を前提とした構成が特徴です。
特徴として、クラウドだけでなくオンプレミス環境にも対応できる点が挙げられます。外部ネットワークにデータを出せない環境でも利用できるため、セキュリティ要 件が厳しい組織でも検討しやすくなっています。
実務では、機密性の高い文書を扱う大企業や公共機関などで、社内翻訳基盤として使われることがあります。
Papago
NAVER
出典:Papago https://papago.naver.com/
個人向け(小規模業務でも可)
Papagoは、アジア言語に強みを持つAI自動翻訳ツールです。日本語・韓国語・中国語などの翻訳精度が比較的高いとされています。
特徴として、短文や会話文の翻訳が自然になりやすく、モバイルアプリからも手軽に利用できる点があります。
実務では、アジア圏向けの簡易翻訳や、日常的なコミュニケーション補助として使われるケースが多いツールです。
ヤラク翻訳
八楽株式会社
出典:ヤラク翻訳 https://www.yaraku.com/
法人向け
ヤラク翻訳は、八楽株式会社が提供する進化型翻訳支援(CAT)ツールで、AI自動翻訳とヒトの編集・翻訳管理機能がシームレスに統合されている点が特徴です。単なる機械翻訳だけでなく、翻訳後の編集、用語集・翻訳メモリ、翻訳プロジェクトの管理といった機能も備えています。
特徴として、AI翻訳エンジンだけでなく、翻訳の学習メカニズムを持つ構造になっている点が挙げられます。ユーザーが修正した翻訳を蓄積して辞書化し、次回以降の翻訳に反映できるため、使えば使うほど翻訳品質が向上しやすい仕組みになっています。
また、ヤラク翻訳は複数の翻訳エンジン(例:GPT系、Google翻訳、Microsoft翻訳など)を切り替えられる柔軟性を持ち、用途や言語・セキュリティ要件に応じて最適なエンジンが選べます。翻訳メモリや用語集を活用して専門用語の統一や品質向上を図れる点も、実務翻訳で評価されているポイントです。
MTrans Team
株式会社ヒューマンサイエンス
出典:MTrans Team https://www.science.co.jp/nmt/service/mtrans.html
法人向け
MTrans Teamは、株式会社ヒューマンサイエンスが提供する法人向けのAI自動翻訳ツールで、社内翻訳を「個人作業」ではなくチーム業務として回すことを前提に設計されています。AIによる自動翻訳に加えて、翻訳メモリや用語集、レビュー機能を組み合わせることで、翻訳品質と運用効率の両立を図れる点が特徴です。
特徴は、翻訳結果を蓄積・再利用できる翻訳メモリ(TM)を活用しながら、組織内で表現や専門用語を統一しやすいことです。過去に確定した訳文や用語を次回以降の翻訳に反映できるため、担当者が変わっても訳語のばらつきが起きにくくなります。複数人で翻訳作業を行う企業でも、一定の品質を保ちやすい設計です。
実務面では、マニュアルや技術資料、社内文書など、継続的に翻訳が発生する業務で活用されるケースが多く見られます。AIで一次翻訳を行い、その後に担当者が修正・確認し、確定した訳文を組織の資産として蓄積する運用が可能です。翻訳を属人化させず、チーム全体で効率よく回したい企業にとって、導入イメージを描きやすいツールといえるでしょう。
AI自動翻訳ツールは、人工知能を用いて文脈を理解しながら翻訳を行う点が特徴です。従来の単語置換型翻訳と比べ、自然で読みやすい訳文を生成しやすくなっています。
ニューラル機械翻訳と呼ばれる技術が進化したことで、業務利用にも耐えうる品質が実現しました。翻訳のスピードと一定の精度を両立できる点が、従来の翻訳ツールとの大きな違いといえます。

AI自動翻訳ツールでは、単なる文章翻訳にとどまらず、業務で使えるレベルの自動翻訳処理ができます。文脈を理解するニューラル機械翻訳(NMT)を基盤としており、前後関係や言い回しを考慮した訳文を生成できるためです。
具体的には、メールや契約書、マニュアル、Webページなどのテキスト翻訳に加え、PDFやWordファイルをレイアウトを保ったまま翻訳できるツールもあります。
さらに、API連携によりWebサイトの多言語化や社内システムへの組み込みも可能です。
このように、AI自動翻訳ツールは「翻訳作業そのものを自動化し、業務プロセスに組み込める」点が大きな特徴といえるでしょう。

AI自動翻訳ツールを導入するメリットは、翻訳業務のスピードと効率を大きく向上できる点です。人手による翻訳は品質が高い一方、時間とコストがかかります。AI翻訳を活用することで、一次翻訳を即時に行えるため、業務全体の生産性が高まります。
実際に、グローバル展開している企業では、海外向け資料や社内ドキュメントの一次翻訳をAIで行い、最終確認のみを人が担当する運用が一般化しています。一次翻訳をAIに任せることで、翻訳コストの削減と納期短縮を同時に実現しています。
AI自動翻訳ツールは、翻訳品質を一定水準で保ちつつ、業務負担を軽減したい場合に有効な選択肢です。

無料AI自動翻訳ツールと有料ツールの違いは、主に機能範囲と安全性にあります。無料ツールは手軽に利用できる反面、文字数制限や機能制限があることが一般的です。また、入力した文章がサービス改善や学習目的で利用される可能性もあります。
一方、有料のAI自動翻訳ツールでは、翻訳精度の向上に加え、入力データを学習に利用しない設定や、管理機能、サポート体制が整っています。法人向けでは、契約書や技術資料など、機密性の高い文書を安心して扱える点が重視されます。
試験的な利用は無料、業務利用は有料という使い分けが現実的といえるでしょう。

AI自動翻訳ツールは種類が多く、目的に合わないものを選ぶと「精度が足りない」「業務で使えない」といった問題が起こりがちです。ここからは、AI自動翻訳ツールを選定する際に必ず確認したいポイントを解説します。
AI自動翻訳ツール選びでは、対応言語数と翻訳精度のバランスを最初に確認する必要があります。対応言語が多くても、実際に使う言語の精度が低ければ業務に支障が出るためです。
例えば、英語・中国語・韓国語など主要言語に特化したツールは、文脈理解や自然な表現に強みがあります。
一方、対応言語数が多いツールは、簡易翻訳や情報収集用途に向いています。
自社で頻繁に使う言語と、その翻訳品質が実務レベルかどうかを基準に選ぶことが重要です。
専門用語の多い業務では、カスタム辞書や分野別翻訳への対応が重要な判断材料になります。一般的なAI翻訳では、業界特有の用語や 表現が正しく翻訳されないケースがあるからです。
実際に、法務、医療、IT、製造業などでは、専門用語を辞書登録できるAI自動翻訳ツールが選ばれています。辞書登録機能により、翻訳のばらつきを抑え、文書全体の品質を安定させることが可能です。
専門分野での利用を想定している場合は、辞書機能の有無やチューニングのしやすさを確認しましょう。
業務でAI自動翻訳ツールを使う場合、セキュリティとデータの取り扱いは避けて通れません。特に、入力した文章がAIの学習に利用されるかどうかは重要なポイントです。法人向けツールの多くは「入力データを学習に使用しない」設計を採用しており、契約書や社内資料などの機密情報を扱いやすくなっています。
一方、無料ツールでは学習利用が前提となる場合もあります。情報漏えいリスクを抑えるためにも、利用規約やデータ管理方針を事前に確認することが欠かせません。
AI自動翻訳ツールの料金体系は、大きく「無料」「定額制」「従量課金制」に分かれます。選び方を誤ると、想定以上のコストが発生する可能性があるので注意しましょう。
翻訳量が少ない場合は無料や低額プランで十分なケースもありますが、大量翻訳を行う業務では、全文翻訳がしきれないことも。また、全文を翻訳する場合は、追加コストがかかることもあります。
従量課金型や法人向け定額プランであれば、翻訳する文章量に制限がなく、コスト管理もしやすくなります。月間の翻訳量や利用頻度を把握したうえで、長期的に無理のない料金体系を選ぶことが大切です。
AI自動翻訳ツールは、単体性能だけでなく運用のしやすさも重要です。既存の業務フローと合わないツールを導入すると、かえって手間が増えるからです。例えば、GoogleドキュメントやMicrosoft 365、CMS、社内システムと連携できるツー ルであれば、翻訳作業を自然に業務に組み込めます。
現場で継続的に使えるかどうかを意識して選ぶことで、導入後の失敗を防げます。導入検討時には、API連携の有無も確認しておくと安心です。
導入検討者の共通課題!AI自動翻訳ツールはこんな方におすすめ

AI自動翻訳ツールは、「海外対応が必要だから」「多言語にしなければならないから」といった漠然とした理由で導入するよりも、現場で発生している具体的な負担や詰まりを解消する目的で検討したほうが効果を実感しやすいツールです。
特に、翻訳作業が日常業務の一部として常態化している場合や、人手翻訳に依存して業務スピードが落ちている組織では、導入メリットが明確に表れます。
まずは、自社がどの課題に当てはまるかを整理してみることが重要です。以下のような状況がある場合、AI自動翻訳ツールの導入優先度は高いと考えられるでしょう。
導入をおすすめしたい「業務、社内の課題」
- 翻訳作業が特定の担当者に集中している組織:英語や中国語ができる一部の社員に翻訳依頼が集まり、本来業務に支障が出ている
- 海外拠点、海外取引先とのやり取りが増えている企業:メールや資料翻訳に時間がかかり、意思決定や対応スピードが遅れている
- 技術資料・マニュアルの翻訳量が多い現場:人手翻訳ではコストと納期の両立が難しく、更新対応が追いつかない
- 翻訳品質が人によってばらついている組織:表現や用語が統一されず、文書全体の品質にムラが出ている
- 翻訳を内製化したいがリソースが不足している企業:外注コストを抑えたいものの、翻訳専任を置く余裕がない
導入をおすすめしたい「対外対応・顧客対応の課題」
- 海外顧客向けの情報発信が増えている企業:Webサイトや資料の多言語化が追いつかず、機会損失が生じている
- 問い合わせ対応で多言語対応が必要な企業:英語、中国語などの問い合わせ対応に時間がかかり、対応遅延や負担が発生している
- グローバル展開を進めたいが翻訳体制が整っていない組織:海外向け展開を検討しているものの、翻訳コストや運用面がネックになっている
- 一定品質の翻訳をスピーディーに提供したい企業:人手翻訳だけではスピードが出ず、AI活用を検討し始めている。
AI自動翻訳ツールは、こうした課題を一気に解決する万能な仕組みではありません。しかし、翻訳が業務のボトルネックになっているポイントに適切に当てはめることで、負担軽減とスピード向上を同時に実現できる手段になります。導入を検討する際は、「どの翻訳業務を、どのレベルまで自動化したいのか」を明確にしたうえで、自社に合ったツールを選ぶことが重要です。
AI自動翻訳ツールは、翻訳作業そのものを置き換えるためだけでなく、グローバル業務におけるスピードと情報共有の質を高める目的で導入されるケースが増えています。ただ し、導入効果は「どの業務に使うか」によって大きく変わります。
ここでは、導入事例として公開されているケースをもとに、代表的な導入シーンを紹介します。
海外拠点や外国籍社員との情報共有が多い企業では、技術資料や社内文書の翻訳が日常的な業務負荷になりがちです。このようなケースでは、AI自動翻訳ツールを一次翻訳として活用することで、翻訳作業の時間とコストを削減できます。
実際の活用事例
パナソニックでは、法人向けAI自動翻訳ツール「Mirai Translator®」を導入し、社内外文書の翻訳業務に活用しています。英語資料の読解や情報整理を効率化することで、分析や意思決定に充てる時間を増やす狙いがあります。入力データがAI学習に使われない設計である点も、企業利用において評価されています。
出典:AI自動翻訳「みらい翻訳」