LOOVが生成AI活用の「Video Agent」を提供開始!パーソナライズ動画で企業のDXを加速
更新日 2025年03月29日
■この記事のポイント
- LOOVが第三者割当増資によりプレAラウンドの資金調達を完了
- 個別解説や説明を自動化する「Video Agent」をリリース
- 営業、HR、カスタマーサクセスなど幅広い分野で活用可能
LOOV(ルーブ)とは?
株式会社LOOV(本社:東京都目黒区、代表取締役CEO:内田雅人)は、2022年に設立されたSaaSスタートアップ企業です。「デジタルコミュニケーションにパラダイムシフトを。」を掲げ、企業の営業活動や人事業務などにおけるプレゼンテーションや解説業務を生成AIを活用して自動化する革新的なサービスを提供しています。
LOOVのソリューションは、特に営業領域で高い評価を得ており、顧客属性に基づいて内容を自動で変化させる「対話型パーソナライズ動画」を簡単に作成・活用できる点が特徴です。サービス開始からわずか2年で導入企業数は150社を突破しています。
新サービス「Video Agent」について
2025年3月28日、LOOVは新たな資金調達を完了し、注目の新サービス「Video Agent」をリリースしました。「Video Agent」は営業や人事(HR)領域におけるプレゼンや説明をAIが自動的に生成し、顧客や社員一人ひとりに最適化した動画コンテンツを提供する画期的なソリューションです。
従来の営業向けのパーソナライズ動画からさらに進化し、企業説明会や採用時のカジュアル面談、入社後のオンボーディング、さらには代理店向けトレーニ ングなど、幅広いシーンでの活用が可能になっています。
なぜ今、Video Agentが必要なのか?
近年、日本企業は労働人口の減少や、優秀な人材確保が困難になるという課題に直面しています。これに伴い、業務効率化や人的リソースの最適化を図るDX(デジタルトランスフォーメーション)が急務となっています。
LOOVのVideo Agentは、これらの課題を解決するために生まれました。AIによって高度なパーソナライズを実現することで、効果的なコミュニケーションを最小限の工数で行うことが可能になります。さらに、動画コンテンツを通じて視聴者の反応データや意図(インテント)データを収集・分析できるため、企業は次のアクションを最適化しやすくなります。
Video Agentの主な機能とメリット

1. フローとスクリプトの自動生成
プレゼン資料をアップロードするだけで、AIが最適なプレゼンフローやスクリプトを自動生成。複数シーンで簡単に同時展開できるため、導入企業の業務効率化を大きく推進します。
2. ワンクリックでAI動画生成
生成されたフローに沿って、簡単に動画プレゼンを作成可能。企業は動画制作にかかる手間やコストを削減し、スピーディな情報伝達が可能になります。
3. 特定ユーザーへのリアルタイム通知と誘導
視聴者の反応やヒアリング結果をAIが自動分析し、特定の条件を満たすユーザーを自動検出。リアルタイムでの通知や日程調整画面への誘導を実現し、フォローアップの精度を大幅に向上します。
投資家の評価と市場の期待
今回の資金調達に参加した投資家からも、LOOVに対する高い期待が寄せられています。
グローバル・ブレインの細村拓也氏
「日常的な業務の中で繰り返し行われる説明をAIで効率化し、多くのビジネスパーソンをサポートする可能性が非常に高いと考えている」
One Capitalの浅田慎二氏
「短期間で多くの企業に採用されたLOOVの実績を高く評価。営業の未来を根本的に変えるポテンシャルがあると確信している」
HAKOBUNEの栗島祐介氏
「セールス・マーケティング領域で急成長を見せたLOOVが、日本全体の生産性向上に貢献できると期待している」
LOOVの今後の展望
今回調達した資金を元に、LOOVはさらに新機能を追加し、Video Agentを軸にした新しいビジネスコミュニケーションの創造に取り組んでいます。特にHRやカスタマーサクセス領域への進出を強化し、あらゆる企業活動の自動化・効率化をサポートする計画です。
今後もLOOVが提供する生成AIソリューションの進化に注目が集まっています。
AI最強ナビ編集部のコメント
LOOVのVideo Agentは、これまで人の手で行われてきた「説明・プレゼン」の領域を大胆にAI化し、企業に新しいコミュニケーション手法を提供しています。その利便性や業務効率化の効果は高い評価を得ていますが、一方で「完全 に人の代替が可能なのか」というとまだ疑問は残ります。もちろん、完全に代替可能であることがよいかどうかの議論はあるでしょう。
いずれにせよ、編集部としては、このバランスをどう取っていくかがLOOVの今後の成功の鍵を握ると考えています。AIが生み出す新たなコミュニケーションの形に期待を持ちながら、引き続き注目していきます。