PDFをAIで簡単要約!Adobe Acrobat AIアシスタントの料金・使い方を解説
更新日 2025年03月12日
近年、AI技術の進化により、文書管理や情報整理の効率化が進んでいます。そんな中、Adobe Acrobat に新たに搭載された 「Acrobat AIアシスタント」 の日本語版がついにリリースされ、注目を集めています。
この機能を活用すれば、PDFなどの文書も素早く要約・解析でき、業務の生産性向上に貢献します。
本記事では、Acrobat AIアシスタントの料金や使い方を詳しく解説し、その活用方法についても紹介します。「AIを活用して文書管理を効率化したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ニュース概要
アドビ株式会社は2025年2月12日、Adobe Acrobatの生成AI機能「Acrobat AIアシスタント」の日本語版を正式にリリースしました。この新機能は、無料のAdobe Acrobat Readerと有料版のAdobe Acrobatで利用可能です。個人向けプランでは、月額680円からの追加サブスクリプションとして提供されます。
Acrobat AIアシスタントを使えば、PDFだけでなく、WordやPowerPoint、会議の議事録など、さまざまなドキュメントを解析し、要約を作成したり、質問に対する回答を作成したりできます。さらに、インテリジェントな引用機能やコンテンツの生成、スムーズな共有も可能です。
Acrobat AIアシスタントは、デスクトップ版やWebアプリ、モバイルアプリ、ブラウザ拡張機能で利用できます。特にモバイルアプリでは音声コマンドにも対応しており、ユーザーの生産性向上をサポートします。
Acrobat AIアシスタントの進化は続いており、3月11日には契約インテリジェンスを強化したことを発表。契約書などの複雑な文書の内容をより簡単に理解できるようになり、複数の文書を比較することも可能になりました。
デジタルドキュメントの新しい活用方法として、より効率的な業務環境を実現できるでしょう。
参考:Adobe「アドビ、「Acrobat AIアシスタント」(日本語版)の一般提供を開始」
参考:PRTIMES「アドビ、「Acrobat AIアシスタント」の契約インテリジェンスを強化し、契約書理解をより簡単に」
参考:PRTIMES「アドビ、「Acrobat AIアシスタント」の契約インテリジェンスを強化し、契約書理解をより簡単に」

Adobe Acrobatとは
Adobe Acrobatとは、illustratorやphotoshopなど有名ソフトを開発・提供するAdobeが展開するPDF管理ソフト ウェア。PDFの作成や編集、テキストや画像の変更、注釈の追加、電子署名の挿入、パスワード保護などさまざまな機能を備えています。
さらに、クラウドサービス「Adobe Document Cloud」と連携すると、オンラインでのファイル管理や共同作業が可能です。プランは、無料で利用できる「Adobe Acrobat Reader」と、より高度な編集やセキュリティ機能を備えた「Adobe Acrobat Pro」が提供されています。
Acrobat AIアシスタントとは、Adobe Acrobatに搭載されたAI機能で、PDFの作業をより効率化するためのツール。自然言語処理を活用し、文書の要約や検索、コンテンツの抽出を素早く行えるのが特徴です。
また、PDF内の情報を簡単に整理したり、特定の内容を見つけやすくするための機能も搭載されています。大量のドキュメントを扱う業務でも、重要な情報を迅速に把握し、作業の効率を向上させることができます。
▶︎Adobe Acrobatについて詳しく知りたい方はこちら
Acrobat AIアシスタントの料金
Acrobat AIアシスタントは、無料のAcrobat Readerまたは有料のAcrobat製品(Acrobat StandardやAcrobat Pro)で利用可能な追加機能。そのため、別途のサブスクリプション契約が必要です。料金は以下です。
プラン | 料金 |
---|---|
個人版・法人版 | 月680円(税込) |
学生及び教職員向け | 月220円(税込) |
※上記は年間プランの場合の月額料金です。
Acrobat AIアシスタントの使い方
Acrobat AIアシスタントを利用する方法を解説します。

1.まずはAdobeアカウントを作成後、ログインし、Acrobatのトップ画面へ。メニューの「機能紹介」を押下すると、「AIアシスタント」が候補に表示されるので押下してください。

2.Acrobat AIアシスタントのトップ画面に辿り着きます。「無料で始める」を押下すると…。

3.料金プランが表示されます。「個人向け」「法人向け」「学生・教職員向け」を選び、赤枠内のAIアシスタントの基本を学ぶを押下し、自分に合うプラン(月間契約・年間契約月払い・年間契約一括払い)を選択しましょう。

4.カード払いが完了し、サブスク開始になりました。早速「AIアシスタント」のメニューがあるので選択してください。

5.「AI アシスタントで使用するファイルを選択」画面が表示されます。該当pdfを選択(もしくはドラッグ&ドロップ)しましょう。

6.すると…pdfデータが取り込まれました(これは弊社の記事である会計ソフトとは?の記事をpdf化したものです)。
右メニューには、記事の概要や、内容にもとづく質問例が表示。入力フォームもあるので、質問例を使わずとも、好きな質問ができます。試しに1つ目の「会計ソフトのメリットはなんですか?」を選んでみました。

PDFの内容をもとにChatGPTのような受け答えが可能です。他にも、以下のような活用方法がおすすめです。
- 出典ルールPDFの要約
- インタビュー原稿のテキスト化&整理
- 企業発表資料からのデータ抽出
- 過去の関連記事との比較
まとめ
「Acrobat AIアシスタント」は、Adobe Acrobatに新しく搭載された生成AI機能。PDFをはじめ、さまざまなドキュメントの解析・要約・検索をスムーズにこなしてくれる頼れる存在です。adobeは個人・法人・教育機関向けに提供されており、モバイルやブラウザ拡張機能にも対応。いつでもどこでも手軽に使えます。
情報があふれる昨今、必要なデータに一瞬でアクセスできるのは大きな強みです。ビジネスの現場はもちろん、学習や研究でも活躍するでしょう。これからのデジタル文書活用に欠かせない、業務効率化の心強い味方になりそうです。