AI開発費用ガイド|導入費用の相場を徹底解説!開発費用をおさえるコツや事例も紹介
更新日 2025年11月26日
あなたにピッタリのシステム開発会社
診断とヒアリングでお探しします!
AI開発の費用は、その目的や開発手法、機能の複雑性によって大きく変動します。一般的に、AI開発の初期費用は数十万円から数百万円、大規模なものでは数千万円以上かかるケースもあります。内訳としては、要件定義、データ収集・前処理、モデル開発、テスト、運用保守など、多岐にわたる工程の費用が含まれます。
この記事では、AI開発の費用相場や内訳、費用を抑えるポイントについて解説します。また、開発後のランニングこともご紹介。AI導入を検討している企業の担当者方は、ぜひ参考にしてみてください。
日本企業の67%が生成AIを活用・推進中

企業の未来を左右するテクノロジーとして、AI開発への注目が日々高まっています。調査会社のPwCコンサルティングのレポート(※)によると、日本企業で生成AIの活用・推進に取り組んでいる企業は全体の67%にのぼります。 この数字は、生成AIの活用に「未着手・断念」と回答した企業9%を大きく上回っており、多 くの企業が生成AIを経営課題の解決策として捉え、導入を進めている状況がうかがえます。
生成AIの活用範囲は多岐にわたり、業務効率化や新規事業創出など幅広い分野での利用が期待されています。しかし、活用に取り組んでいる企業でも、その多くがまだ初期段階にあり、本格的な導入に向けては、さまざまな課題を抱えています。今後、これらの課題を解決し、AIの導入をさらに加速させることが、日本企業の競争力強化に繋がるでしょう。
AI開発の平均費用相場は「242万円」ほど

「AI最強ナビ」を運営するPRONIアイミツでは、「 AI開発をしたい企業」と「システム開発会社」をマッチングさせるサービスを提供しています。 そんなPRONIアイミツ経由で発注された「AI開発の受注金額データ」をまとめ、AI開発の費用相場をご紹介します。
集計したデータによると、AI開発の平均費用相場は、242万円ほどでした。
ただし、この金額はあくまで目安であり、開発するAIの種類や目的、機能の複雑さによって大きく変動します。例えば、既存のデータを分析して予測を行うシンプルなAIは比較的安価に開発できますが、自然言語処理や画像認識など高度な機能を搭載するAIは、より高額になる傾向があります。
あなたにピッタリのシステム開発会社
診断とヒアリングでお探しします!
目的別のAI開発費用相場

AI開発の費用は、開発するAIの目的や機能によって大きく変動します。ここでは、代表的なAI開発の目的を3つに分け、それぞれの費用相場と特徴について解説します。
自社の課題解決に最も適したAIと、それにかかる費用を把握し、より計画的なAI導入を可能にしましょう。
全業界向け!「業務効率化AI」の開発費用
業務効率化AIは、定型業務の自動化やデータ分析など、幅広い業種で導入が進んでいます。費用は、その規模によって「PoC(概念実証)レベル」、「業務利用前提」、「全社導入レベル」の3段階に大きく分けられます。 PoCレベルの小規模開発であれば、500万円程度から、全社導入の大規模開発であれば、3,500万円以上の費用がかかります。
開発規模 | 費用感 | 開発イメージ |
|---|---|---|
小規模開発(PoCレベル) | 500万〜1,500万円 | ・お試しで検証・大規 模な投資前の限定的なAI開発 |
中規模開発(業務利用前提) | 1,500万〜3,500万円 | ・特定の部門への本格的な導入・既存のシステムとの連携や複数のタスクの自動化など |
大規模開発(全社導入レベル) | 3,500万〜1億円以上 | ・全社的な業務プロセスの自動化や最適化・高度なセキュリティ対策や運用・保守体制の構築を含む |
業務効率化に役立つAIは多岐にわたりますが、代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。
- データ入力
紙媒体の請求書や伝票などをAI-OCR(光学文字認識)で読み取り、システムに自動で入力。また、データ入力やファイルの整理などの作業をAIが自動化 - 製造業の品質管理
AIがカメラの映 像から製品の欠陥を自動で検出し、不良品を識別 - 物流・サプライチェーン管理
AIが需要予測や在庫状況、輸送ルートなどをリアルタイムで分析。最適な物流計画を立案
AIは単なる自動化ツールではなく、データの分析を通じてより良い意思決定をサポートし、業務全体の最適化に貢献する存在です。これらのAI技術は、単独で使われるだけでなく、複数のシステムと連携することで、さらなる業務効率化を実現できます。
ChatGPTなどの生成AIの開発費用相場
ChatGPTやGoogle Geminiなどの生成AIも業務効率化AIの代表格です。ゼロから開発するには、数百億円規模の費用がかかるため、多くの企業はOpenAIが提供するAPIを利用します。既存サービスにChatGPTの機能を組み込む場合の費用相場は、100万円から数千万円程度です。
ChatGPTを含む生成AIは、単なるデータ入力などの定型業務だけでなく、「文章」や「思考」を扱う幅広いタスクを効率化できるのが強みです。具体的には、文書作成や情報収集、プログラミング支援、アイデア出し、議事録作成などを大幅に効率化することがでます。
今後、生成AIは単なる流行ではなく、企業の競争力維持・向上に不可欠なインフラの一つとして、さらに利用が拡大していくと予測されます。
カスタマーサポート向け!「顧客体験(CX)向上AI」の開発費用
顧客体験を向上させるAIは多岐にわたりますが、代表的なものにチャットボットとレコメンデーションAIがあります。
種類 | 初期費用 | 月額費用 |
|---|---|---|
AIチャットボット | 200万円~ | 月額5万円〜100万円以上 |
レコメンデーションAI | 500万〜3,000万円以上 | 数十万から数百万円 |
チャットボットは、外部システムとの連携や自然言語処理の精度を高めるほど費用は上がります。一方、ECサイトなどで顧客に最適な商品を推奨するレコメンデーションAIは、さらに高額になる傾向があります。大量のデータを分析し、複雑なアルゴリズムを開発するためです。
これらの費用はあくまで目安であり、開発するAIの機能や規模によって大きく変動します。AI導入の際は、自社の課題と目的を明確にし、費用対効果を慎重に検討することが重要です。
マーケティング向け!「データ分析・予測AI」の開発費用
データ分析・予測AIは、過去のデータから未来の動向を予測し、マーケティング戦略を最適化を実現できます。その中でも、代表的な「需要予 測AI」の開発費用は、
特定の店舗や商品に絞った基本的な予測機能を実装する小規模な開発の場合で、300万円から400万円が目安です。
一方、販売履歴に加えて気象データやSNSトレンドなど、複数の外部データを複合的に分析する大規模なシステムを構築する場合、500万円から800万円以上かかるのが一般的です。これらのAIは、需要予測のほか、株価予測や不正検知などにも応用されています。
開発規模 | 費用 |
|---|---|
小規模 | 300万~400万円 |
大規模 | 500万~800万円以上 |
AI活用のランニングコストは「AI利用料」「インフラ費用」「運用・保守費用」の3つ

AI活用におけるランニングコストは、主に「AI利用料」「インフラ費用」「運用・保守費用」の3つに分けられます。
AI利用料 | AIのAPIやSaaSのサービス利用料 |
インフラ費用 | AIを動かすためのサーバーやストレージ、ネットワークなどの費用 |
運用・保守費用 | システムの稼働監視やトラブル対応にかかる費用 |
まず、AIのAPIやSaaSを利用する場合、「AI利用料」として毎月定額または従量課金が発生します。これは、AIの機能そのものを使うための費用です。次に、AIを動かすためのサーバーやストレージ、ネットワークなどの費用が「インフラ費用」としてかかります。AIの処理量が多いほど、この費用は増加します。
最後に、システムが正常に稼働しているか監視したり、トラブルが発生した際に修正したりする費用が「運用・保守費用」です。
これらの費用は、AIの利用規模やシステム構成によって大きく異なり、月額数万円から数百万円以上になる場合もあります。したがって、導入前にはどのような項目に費用が発生するのかを把握しておくことが重要です。